エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1257
2023.02.20 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
合計6箇所のネジを取り外し、内部構造へアクセスする。ただし本来はメーカー保証を棒に振る行為であることは覚えておこう |
「TOUGHPOWER GF3 1350W GOLD」は比較的奥行きの短めな筐体を採用しているが、その“中身”はさらにコンパクトだった。筐体より大幅にショート設計な基板に、厳格な選定を受けた選りすぐりの高品質コンポーネントを実装。日本メーカー製の105℃コンデンサやLLC方式のDC-DCコンバータなどを組み合わせ、高効率かつ低リップル動作のユニットに仕上げている。電圧制御にも±3%という厳しいレギュレーションが課されているが、実際のところはこの後の検証セッションで確かめていこう。
パーツの省略なく整然と配置されたコンポーネント。裏面やドーターボードを活用することで、筐体以上に切り詰めた基板に収められているようだ |
突入電流や高周波ノイズを防ぐ入力部。サーミスタやローパスフィルター、チョークコイルなどが実装されている |
ブリッジダイオードを用いて交流を脈流に変換する一次側整流回路。発熱の大きいダイオードはヒートシンクに直接貼り付けられている |
Active PFC回路のコイルと制御基板。PFCコントローラにはinfineon「ICE3PCS01」が実装されている |
脈流を安定した直流に変換する一次側平滑回路には、耐圧420V/105℃対応のルビコン製大容量コンデンサが実装されていた |
発熱の大きなスイッチング回路のダイオードはヒートシンクに直接取り付けられている | YUANZE製のパワーリレー |
LLC回路とその制御用基板 |
側面寄りに搭載されていたメイントランス。入力電圧を実際に使う電圧値に近い電圧に変換する |
2次側の整流回路から平滑回路にかけてのエリア。高速な応答性能が要求されることから、固体コンデンサが採用されている | 12Vから5Vと3.3Vを生成するDC-DC変換基板 |
スタンバイ用の5VSB回路に実装されているサブトランス | 冷却ファンの制御用基板。ファンと「Smart Zeroファンモード」スイッチが接続されていた |
140mm径の冷却ファンを搭載。型番は「A1425S12S-2」のようだ |