エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1257
2023.02.20 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
まずは大定番のストレステスト「OCCT」の最新バージョン「OCCT 11.0.20」による負荷をかけ、フルロード時の挙動を見ていこう。プリセットはCPUとグラフィックスカードの両方に強力な負荷をかける「電源」を選択し、30分間連続してテストを実行した。
なお検証時の消費電力は最大918Wに達しており、1350Wモデルの「TOUGHPOWER GF3 1350W GOLD」にとっては7割近くの強力な負荷がかかっていたことになる。
システムの主要パーツに用いられる+12Vの挙動を順番に確認していく。主電源のATX12Vはほぼ定格の近似値を往復する安定した出力値をマークしており、上振れはわずか0.2%以下、下振れ範囲も0.1%に留まった。CPU補助電源もほぼ同じ範囲で動作しており、強力な負荷がかかる中でまったく動揺していないことが分かる。
また、グラフ上で最も変動が大きかったグラフィックス用の12VHPWRもまた、下振れは0.5%程度。ATX 3.0規格のデザインガイドで許容されている+5%/-7%の変動幅を大幅に下回るほか、±3%という製品の厳しい電圧レギュレーションも余裕で満たしている。
次は3Dベンチマークテストの「3DMark」をベースにしたストレステストから、DirectX 12 Ultimate対応の「Speed Way Stress Test」を動作させてみる。GeForce RTX 4090の性能を使い切れるテストとされ、特にグラフィックスカードへ強い負荷がかかる検証になりそうだ。テスト時間は先ほどの「OCCT」と同様、30分間に達するまでループで実行している。
ちなみにテスト動作時の消費電力は最大699W。電源ユニットは負荷50%で最高の変換効率で動作するため、効率面では理想的な環境で動作していたことになる。
ATX12VとCPUはいずれもテストを通じて定格の12Vを上回っており、上振れも0.3%程度に収まっていた。変動幅では12VHPWRが最も大きかったとは言え、下振れは0.5%以下だ。テスト中もほぼ11.95~11.96Vの範囲で動作しており、変動幅は極めて微細に留まっていることが分かる。