エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1258
2023.02.22 更新
文:編集部/撮影:pepe
上、左、右ともフレーム幅わずか2.0mmのスリムベゼルデザインを採用する「G323CV」。並べて設置した場合でもディスプレイ間の継ぎ目が気にならず、価格も手頃なことから、複数台購入してマルチディスプレイによる広大なデスクトップスペースを構築するのもいいだろう。
下側のみフレーム幅は16mm(非表示エリア2mm)、それ以外は2.0mm(非表示エリア5.2mm)のいわゆる3辺狭額縁デザインを採用 |
液晶パネルは高コントラストな31.5型VAパネルを搭載。PC向けの液晶ディスプレイとしては大型な部類で、1500Rの湾曲パネルとは言え、ある程度の距離がないと画面の端までひと目で確認するのは難しい。設置するデスクには奥行きに余裕があるものを選びたい。
MSIのゲーミング液晶ディスプレイではエントリークラス「G」シリーズに属する製品ということで、背面は左上に「msi」ロゴが、左下に「Naviキー」が用意されているだけのシンプルな構成。上位モデルに実装されている「Mystic Light Sync」対応のLEDのイルミネーションや、ドラゴンエンブレムなどは省略されていた。
V字型の台座と円柱型のアームを組み合わせたスタンドは、ワンタッチで液晶ディスプレイに装着可能。ケーブルガイドなどのギミックは実装されていないが、台座は接地面積が広く本体を安定して支えることができていた。
インターフェイスはヘッドホン出力用の3.5mmジャックに加え、HDMI 1.4b×1とDisplayPort 1.2a×1の2系統の映像入力インターフェイスが用意され、PCとコンシューマゲーム機を同時に接続し、切り替えて使用することができる。
エントリークラスの液晶ディスプレイでは、スタンドの調整機能はチルトのみという製品も多いが、「G323CV」では-5~20°のチルト調整に加え、-30~30°のスイベルにも対応する。また付属のスペーサーネジを使えば100×100mmピッチのVESAマウンタをサポートするため、高さ調整機能が欲しい場合は、市販のスタンドやディスプレイアームの導入を検討しよう。
チルト角度は-5~20°の調整が可能。なお高さ調整機能には非対応のため、マルチディスプレイを構築する場合は同じ機種で合わせたほうがいいだろう |
エントリークラスの製品では珍しく、-30~30°のスイベルにも対応する |
31.5型とサイズが大きいため設置スペースの幅は約710mm必要。また奥行きは263.5mmと湾曲ディスプレイとしては標準的だが、そのサイズゆえ、ある程度奥行きのあるデスクを用意しないと視線移動が多くなり疲れてしまう可能性がある |