エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1259
2023.02.27 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからはRyzen 9 7950X3Dが本領を発揮するであろう、実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていく。まずは人気オンラインRPGの最新ベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)、2,560×1,440ドット(WQHD)、3,840×2,160ドット(4K)の3種類で計測を⾏っている。
グラフィックスカードの負荷が大きい4K解像度ではスコアが横並びになるものの、WQHD解像度ではRyzen 9 7950Xとの比較では約16%、Core i9-13900Kとの比較でも約9%、フルHD解像度ではそれぞれ約21%と約15%もの差がつき、3D V-Cacheの効果がスコアにもはっきりと表れている。
続いて、人気タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、総合品質は“最高”を選択した。なお計測にはゲーム内ベンチマークテストを使用している。
「ファイナルファンタジーXIV︓暁月のフィナーレ」に比べると差が縮まっているものの、フルHD解像度ではRyzen 9 7950Xとの比較で約3%、Core i9-13900Kとの比較で約8%上回る。さらにWQHD解像度や4K解像度でもRyzen 9 7950X3DがいずれのCPUよりも3~4%高いフレームレートを計測しており、「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」でも3D V-Cacheの効果が確実にある。
タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Extraction」のベンチマーク結果も確認しておこう。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類、総合品質は“最高”を選択し、計測にはゲーム内ベンチマークテストを使用している。
Ryzen 9 7950Xとの比較では、いずれの解像度でもスコアに有意な違いはなく、パフォーマンスは同等。またCore i9-13900Kとの比較では4K解像度やWQHD解像度では約3%の差が付き、「Tom Clancy’s Rainbow Six Extraction」についてはIntelよりもAMDのCPUに最適化されているようだ。
続いて人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のベンチマークスコアを確認していこう。プリセットが用意されていないため、画質設定はできる限り高品質になるよう設定し、フレームレートの制限は解除している。なお解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用している。
4K解像度やWQHD解像度ではいずれも大きな差は出ていないが、フルHD解像度ではRyzen 9 7950XやCore i9-13900Kよりフレームレートが約10fps(約4%)上昇しており、こちらも3D V-Cacheの効果がしっかりと発揮されている。