エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1261
2023.03.04 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「GeForce RTX 3060 Ti GAMING X TRIO 8GD6X」の「3DMark」における主要パフォーマンスを確認したところで、昨今対応タイトルが拡大しているレイトレーシング機能についても「Port Royal」を用いて検証しておこう。
第2世代のRTコアを搭載するGeForce RTX 3060 Tiは、スコア7,300超でテスト中のフレームレートは約34fpsといったところ。ベンチマーク動作中もコマ落ちするシーンはなかったが、やや力不足は否めない。対応タイトル次第ではあるものの、超解像技術のDLSSを組み合わせたい。
続いては、テストシーン全体をレイトレーシングのみで描画する、レイトレ特化のベンチマークテスト「DirectX Raytracing feature test」を実行する。
かなり強力なパフォーマンスが要求されるテストとあって、フレームレートは約27fpsに留まっている。やはりレイトレーシングの負担を軽減し、大幅にフレームレートを引き上げてくれるDLSSとの組み合わせがカギになりそうだ。
そして超解像技術のDLSSを有効化させるとどうなるのか、「Port Royal」ベースのDLSSテスト「NVIDIA DLSS feature test」を実行して検証していこう。GeForce RTX 3060 Tiは最新のDLSS 3には対応していないため、DLSS versionはDLSS 1とDLSS 2を選択している。
DLSS 1ではフレームレートが45%、現在主流のDLSS 2に至っては240%も向上。強力な負荷がかかるレイトレーシング環境であっても、DLSSを組み合わせることで大幅にプレイ水準の改善が可能だ。ミドルレンジ向けGPUながら、画質劣化を意識することなくレイトレーシングによる美しい描写が楽しめる。