エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1262
2023.03.06 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
桜柄にデザインされたカラーの外装パッケージより本体を取り出し、MasterBox 520 SAKURA Edtionが最もアピールしたい外観デザインからチェックを開始しよう。
既に触れた通り、同様のコンセプトで企画・販売されたMini-ITXケース・MasterBox NR200P Sakura Limited Editionよりもずいぶんとシックな装いのMasterBox 520 SAKURA Edtion。そう思わせるのはベース筐体色がホワイトであること(最も全身ピンクだと”製品がユーザーを選ぶ”ことになってしまっただろう)。そもそもホワイト系は昨今自作PC市場の流行色であり、受け入れやすさを後押ししている。
PCケースの顔となるフロントパネル。真正面から眺めると、表面の大部分はメッシュ(ファインメッシュ)仕様で、ボディ同色に塗装。その左右はハの字型に傾斜し、全体的にシャープさが強調されている。ちなみに斜めから見ると前面は思いのほか立体的で、側面部のスリットは通気孔仕様。つまりMasterBox 520 SAKURA Edtionの基本コンセプトは、エアフロー重視と見ていいだろう。
フロントパネルはプラスチック製で、シャーシには左右各4本のファスナー(ピン)で固定。パネル下部を握ってそっと引き剥がす、または樹脂製ヘラ等を使い、隙間を慎重にこじ開けて行くことで取り外しができる。
メッシュパネル部には桜の花びらが舞うデザインが施され、標準装備のARGBファンの発光時はより鮮やかに輪郭が強調される仕組み。下部にはCooler Masterの象徴である六角形がデザインされていた |
パネル裏面を観察すると、金属製メッシュ(ファインメッシュ)は要所の凸部を折り曲げて固定されている事が分かる。つまり取り外しは考慮されていない |
フロントパネル上部の傾斜した平地には、各種スイッチとアクセスポート類がレイアウトされている。まず中央にはCooler Masterのシンボルである六角形デザインのPowerスイッチ、右端には桜がプリントされた正方形のResetスイッチを備えている。なおこのボタンは接続先によりARGB LED切り替えスイッチとして機能。出荷時は後に解説する「ARGB Fans Hub」に接続されている。
フロントパネルを外すと、スイッチ&アクセスポート部がむき出しになる。六角形デザインのPowerスイッチ部にはLEDが実装されており、電源ON状態で六角形周辺が発光する仕組み。なおスイッチはResetスイッチ共に一般的なタクタイルスイッチが採用されていた |
さらに見ていくと、右端のピンホールはHDDアクセスランプでホワイト色に発光。左手は3.5mmヘッドセットジャック(オーディオ+マイク)、そして左端がUSB 3.2 Gen 2 Type-Cポート、右側がUSB 3.2 Gen 1 Type-Aポートが並ぶ。なおスイッチ&アクセスポート裏面からは各ケーブルが接続されており、その内訳は以下通り。
HD Audioピンヘッダ用コネクタ | SwitchおよびLED用のコネクタ類 |
USB 3.2 Gen 2 Type-C用コネクタ | USB 3.2 Gen 1 Type-A用コネクタ |