エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1267
2023.03.20 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ASRock「X670E Steel Legend」 実勢売価税込52,000円前後(2022年9月30日発売) 製品情報(ASRock) |
今回の撮って出しレビューで取り上げるのは、Socket AM5向け最上位チップセットAMD X670Eを採用するATXマザーボード「X670E Steel Legend」だ。耐久性を重視した設計と優れたコストパフォーマンスから今やTaichiシリーズに並ぶASRockの代表作になった「Steel Legend」シリーズに属する製品で、電源回路には5万円台前半の製品の中では最高クラスとなる合計19フェーズの堅牢なデジタル電源回路を搭載する。
電源回路には高品質なパーツで構成された計19フェーズデジタル回路を搭載。また大型のVRMヒートシンクや強化DIMMスロットを採用するなど堅牢な設計も継承されている |
またPCI Express 5.0接続のグラフィックスカード向け拡張スロットや、同じくPCI Express 5.0に対応するM.2スロット「Blazing M.2」、最高6,600MHzまでの高クロックメモリに対応するDDR5メモリスロットなど、最新規格への対応も抜かりはない。
さらにゲーム向けを標榜していないものの、ネットワークはDragon RTL8125BGによる2.5ギガビットLANに加え、Wi-Fi 6E無線LANとRealtek RTL 8111によるギガビットLANの3系統を備え、2.5ギガビットLANは帯域幅の調整ができる「Dragon 2.5G LAN ソフトウェア」に対応。オーディオ回路は廉価モデルで主流のRealtek AL897ではなく、S\N比120dBのRealtek ALC1220が実装され、「Nahimicオーディオ」機能をサポートするなどゲーマーが求める機能も充実している。
「Steel Legend」の代名詞でもあるデジタル迷彩柄がプリントされたパッケージ |
パッケージ裏面には代表的な機能の解説や簡易スペックが記載されている | ユーザーガイドの他、M.2スロット用ネジやケーブルタイ、SATAケーブルが付属 |
大型のグラフィックスカードを組み合わせる場合は必ず「グラフィックカードホルダー」を併用しよう | ブレード型の大型ワイヤレスアンテナも付属する |
その他、ASRock独自の機能として各種ドライバを自動インストールする「Auto Driver Installer」、大型化が進むグラフィックスカードを安全に支えることができる「グラフィックカードホルダー」、グラフィックスカードやメモリなど対応製品との連携もできるイルミネーション機能「Polychrome RGB」を搭載。
そして「Ryzen 9 7000X3D」シリーズでは2種類のCCDを搭載しているため、その性能を最大限に引き出すには、ファームウェア「AGESA ComboAM5 1.0.0.5c」以上のBIOSが必要になるが「X670E Steel Legend」ではすでに対応BIOSが公開済み。さらにマザーボード、USBメモリ、電源ユニットだけでBIOSをアップデートできる「BIOS Flashback」機能も搭載しているため安心して購入することができる。
ASRockではすでに「AGESA ComboAM5 1.0.0.5c」に対応したBIOS「1.18」を提供開始。「BIOS Flashback」機能を使えば、簡単にアップデートすることができる |