エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1271
2023.03.31 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:pepe
オープンワールド型アクションゲームの大作「Watch Dogs Legion」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。「グラフィック品質」は“最大”、「レイトレの反射効果」は“最大”、DLSSは“バランス”に設定して、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行っている。
オープンワールド型ゲームの中でも重量級のゲームとして知られている「Watch Dogs Legion」だが、DLSSを有効にすることですべての解像度で100fpsを超えるフレームレートをマークしている。FPSゲームやバトルロイヤルゲームに比べると、それほど高リフレッシュレートが必要になるゲームでは無いことから、できる限り高画質な設定でゲームを楽しみたい。
ゲーム系ベンチマークのラストは「Watch Dogs Legion」に並ぶ重量級ゲームとして知られているオープンワールド型アクションRPG「Cyberpunk 2077」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。「クイックプリセット」は“レイトレーシング:ウルトラ”、「DLSS Frame Generation」は“オン”、「DLSS Super Resolution」は“バランス”に設定し、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を実施した。
GeForce RTX 40シリーズから実装されたDLSS 3の「フレーム生成機能」に対応することもあり、4K解像度で158.42fps、WQHD解像度なら201.82fps、フルHD解像度なら264.08fpsまでフレームレートが向上している。未だ対応するゲームは多くないが、DLSS 3に対応したゲームをプレイする場合は「フレーム生成機能」は積極的に有効化していきたい。
ゲーム系ベンチマークが一段落したところで、ファンレスCPUクーラーや、コンパクトなPCケースを使用している「ELSA GALUDA G5-ND G450E」を使う上で気になる冷却性能をチェックしていこう。CPUのストレステストは「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」を、グラフィックスカードのストレステストは「3DMark Speed Way Stress Test」をそれぞれ使用している。
まずCPUクーラーの性能を確認すると、テスト開始直後はPackage Powerが180Wまで上昇するが、CPU温度は最高でも83℃までしか上がらなかった。またPackage PowerがPL1の125Wに移行してからは、途中何度か瞬間的に温度が上昇するものの、おおむね80℃前後で推移。CPUクーラーはファンレスながら、フロントとリアのケースファンを使い効率よくCPUを冷やすことができている。
またグラフィックスカードの挙動を確認するとGPUクロックはブーストクロックより170Hz高い2,750MHz前後まで上昇するが、GPU温度は最高でも78.5℃で頭打ち。VGAクーラーの冷却性能も全く問題ない事がわかる。
そして騒音値を確認すると、アイドル時は36.2dBA、「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」のPL2=180W動作時、PL1=125W動作時とも約38dBA、「3DMark Speed Way Stress Test」実行時でも40dBA超えることはなく静音性も非常に優秀。デスク上に設置した場合でもノイズが気になることはないだろう。
ベンチマークテストのラストは消費電力を確認していこう。なお計測は冷却性能テストと同じ条件で行っている。
「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」のPL2=180W動作時が272.4W、PL1=125W動作時が202.3Wで、ほぼPower Limit設定に準じた結果になっている。またGeForce RTX 4090を搭載しているため、「3DMark Speed Way Stress Test」実行時は最高550.7Wまで消費電力が上昇している。とは言え、「ELSA GALUDA G5-ND G450E」では容量1,000Wの80PLUS PLATINUM認証電源を搭載していることから、まだ十分に余力が残されている。
先代と同じ筐体と冷却システムを採用しながら、グラフィックスカードがNVIDIAのフラッグシップGeForce RTX 4090に、CPUがCore i7-13700Kへと大幅にアップグレードされた「ELSA GALUDA G5-ND G450E」。そのパフォーマンスはまさに圧巻で、4K解像度でも現行ほぼすべてのゲームを高画質・高リフレッシュレートな環境で遊ぶことができる。
また高速なグラフィックスカードに加え、16コア/24スレッドのCore i7-13700Kを採用したことで、クリエイティブな作業や並列処理も非常に高速に処理できる。さらに高いGPU性能が要求される、業務向けの高画質なVRシステムの開発・テストといった用途でもパフォーマンスが不足することはないだろう。
そしてMini-ITX専用のコンパクトPCケース「Torrent Nano White TG Clear Tint」とファンレスCPUクーラーNoctua「NH-P1」の組み合わせということで、やや心配していた冷却性能についても全く問題なし。加えて、静音性も良好な「ELSA GALUDA G5-ND G450E」は、省スペースかつ高性能なPCを求めるユーザーにはまさにうってつけの1台だ。
協力:株式会社エルザジャパン