エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1273
2023.04.05 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
続いて、システムの総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 10 Extended」の結果を確認していこう。
「PCMark 10 Extended」でも、あまり大容量キャッシュのメリットが無いようで、総合スコアはRyzen 7 7700Xを約4%下回る。ただし、個別のスコアを確認するとGamingではRyzen 7 7700Xを上回るスコアを記録しており、大容量キャッシュの効果の片鱗を見せている。
ここからは定番3Dベンチマーク「3DMark」の結果を確認していこう。まずはDirectX 12 Ultimateに対応した最新ベンチマーク「Speed Way」からだ。
グラフィックスカードの影響が大きいベンチマークだが、今回のCPUの中ではRyzen 7 7800X3Dがトップを獲得。Ryzen 7 7700XやCore i9-13900Kと比較するとその差は約2%で、わずかながら大容量キャッシュを搭載したメリットがあるようだ。
続いてAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアを確認していこう。今回はハイエンド構成ということを考慮して、プリセットには「Time Spy」と「Time Spy Extreme」を使用している。
グラフィック系のベンチマークながら、マルチスレッド性能の影響が大きい「Time Spy」では、いずれのプリセットでもコア数が多いRyzen 9 7950X3DやCore i9-13900Kが大きく上回る。またRyzen 7 7800X3DとRyzen 7 7700Xの比較でも、CPUクロックが高いRyzen 7 7700Xが優勢だった。
APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のスコアもチェックしていこう。こちらもハイエンド環境ということを考慮して、「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類のプリセットを選択した。
4K解像度の「Fire Strike Ultra」や、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」ではRyzen 7 7700Xの方が優勢だが「Time Spy」に比べると差が縮まっている。さらにフルHD解像度の「Fire Strike」ではRyzen 7 7800X3DがわずかながらRyzen 7 7700Xを逆転している。