エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1273
2023.04.05 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
ここからはRyzen 7 7800X3Dの本分でもある、実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは人気オンラインRPGの最新ベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」からだ。「グラフィックス設定」は“最高品質”で、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)、2,560×1,440ドット(WQHD)、3,840×2,160ドット(4K)の3種類で計測を行った。
フルHD解像度やWQHD解像度ではRyzen 7 7700Xを15%以上も上回る圧巻のスコア。またCore i9-13900Kとの比較でも優勢で、3D V-Cache技術による大容量キャッシュの効果がしっかりと発揮されている。
人気タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマーク結果を確認しておこう。「総合品質」は“最高”を選択し、APIはVulkan、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行った。
4K解像度やWQHD解像度ではRyzen 9 7950X3Dが優勢なのを除けばいずれもスコアは横並び。またフルHD解像度ではさすがにRyzen 9 7950X3Dには敵わないものの、Ryzen 7 7800X3DはRyzen 7 7700XやCore i9-13900Kを上回り、やはり大容量キャッシュによってレイテンシが低下している効果は確実にある。
同じタクティカルシューターゲームながらより処理が重い「Tom Clancy’s Rainbow Six Extraction」のゲーム内ベンチマーク結果を確認しておこう。「総合品質」は“最高”を選択し、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行った。
AMDのCPUでは、Ryzen 7 7700Xが4K解像度でスコアがやや伸び悩むものの、それ以外の解像度ではいずれもフレームレートは横並び。またCore i9-13900Kとの比較では4K解像度こそ同等ながら、WQHD解像度で約3%、フルHD解像度でも約2%Ryzen 7 7800X3Dが上回る。
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。「Apex Legends」にはプリセットが用意されていないため、画質設定はできる限り高品質になるよう設定し、144Hzのフレームレート制限は解除している。また解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用した。
4K解像度やWQHD解像度ではグラフィックスカードの影響が大きいため、フレームレートに大きな違いはなし。ただし、フルHD解像度ではRyzen 7 7700Xを約5%、Core i9-13900Kとの比較でも約2%上回り、解像度を抑えつつフレームレートを稼ぎたいFPSゲームやバトルロイヤルゲームではRyzen 7 7800X3Dは有望な選択肢になるだろう。
続いて、オープンワールド型アクションRPG「Horizon Zero Dawn」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。プリセットは“最高”、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行った。
こちらもWQHD解像度や4K解像度ではスコアに大きな差は出ていない。しかし、フルHD解像度ではRyzen 7 7700Xより約3%、Core i9-13900Kより約6%高いフレームレートを記録し、Ryzen 9 7950X3Dに匹敵する性能を発揮する。