エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1275
2023.04.12 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは人気オンラインRPGの最新ベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」からだ。「グラフィックス設定」は“最高品質”で、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)、2,560×1,440ドット(WQHD)、3,840×2,160ドット(4K)の3種類で計測を行った。
GeForce RTX 3070 Tiと比べるとフルHD解像度やWQHD解像度では約10%、4K解像度ではやや差が縮まるもののそれでも約8%高いスコアを記録している。またGeForce RTX 4070 Tiと比較すると、フルHD解像度では性能が飽和しているため約9%にとどまるものの、WQHD解像度では約14%、4K解像度では約26%に差が広がった。
スクウェア・エニックスの大作RPG「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のベンチマークテストをチェックしていこう。「グラフィックス設定」は“高品質”で、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行った。
「ファイナルファンタジーXIV︓暁月のフィナーレ」よりGPUへの負荷が高いため、GeForce RTX 3070 Tiとの比較ではフルHD解像度やWQHD解像度で約20%、4K解像度でも約12%と差が広がっている。
人気タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマーク結果を確認しておこう。「総合品質」は“最高”を選択し、APIはVulkan、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行った。
フルHD解像度では、完全に性能が飽和しておりフレームレートは横並び。一方、WQHD解像度や4K解像度ではGeForce RTX 3070 Tiに比べていずれも約16%高いスコア。またGeForce RTX 4070 TiならフルHD解像度と変わらないフレームレートを発揮しており、Ada Lovelaceアーキテクチャがかなり得意としていることがわかる。
同じタクティカルシューターゲームながらより処理が重い「Tom Clancy’s Rainbow Six Extraction」のゲーム内ベンチマーク結果を確認しておこう。「総合品質」は“最高”を選択し、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行った。
これまでのベンチマークと同様、GeForce RTX 3070 Tiに比べるとフルHD解像度では20%以上高いスコアを記録するものの、4K解像度では約13%に差が縮まり、高解像度ではメモリ帯域が狭い影響がスコアに表れてくる。またGeForce RTX 4070がターゲットにするWQHD解像度なら144Hz、フルHD解像度なら300Hzクラスの超高速な液晶ディスプレイを組み合わせた場合でもその性能を引き出すことができるだろう。
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。「Apex Legends」にはプリセットが用意されていないため、画質設定はできる限り高品質になるよう設定し、144Hzのフレームレート制限は解除している。また解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用している。
ここまでのベンチマークでは、4K解像度になると差が縮まる傾向にあったが、「Apex Legends」ではいずれの解像度でもGeForce RTX 3070 Tiを約25%上回り、メモリ帯域の制限をL2キャッシュでうまくカバーできているようだ。また最高画質でもすべての解像度で100fpsを優に超えており、高フレームレートな液晶ディスプレイを組み合わせたい。