エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1275
2023.04.12 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
アクションRPG「アサシン クリード ヴァルハラ」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。「グラフィック品質」は“最高”に設定し、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を実施した。
GeForce RTX 3070 Tiに比べると、フルHD解像度やWQHD解像度では20%以上高いフレームレートを計測するものの、4K解像度では約10%に差が縮まり、傾向はここまでのベンチマークとほぼ同じ。またGeForce RTX 4070 Tiとの比較では、フルHD解像度で約32%、WQHD解像度で約35%、4K解像度では40%へと差が広がり、メモリ帯域は変わらないものの、L2キャッシュの容量が約1.33倍と多い分、GeForce RTX 4070 Tiの方が高解像度では有利になることがわかる。
人気FPSゲームの最新作「Far Cry 6」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。「画質」は“最高”、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、「DXR反射」と「DXRシャドウ」は“有効”にして計測を行った。
GeForce RTX 3070 Tiとの比較では、WQHD解像度までは約20%、4K解像度でも約16%上回り、これまでのベンチマークに比べると4K解像度での落ち込みが少なくなっている。そしてGeForce RTX 4070 Tiと比較すると、フルHD解像度では性能が飽和しているためその差は約5%とわずか。ただし、WQHD解像度では約18%、4K解像度では約22%と高解像度になるに連れて差が顕著になる。
オープンワールド型アクションゲームの大作「Watch Dogs Legion」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。「グラフィック品質」は“最大”、「レイトレの反射効果」は“最大”、「DLSS」は“バランス”に設定して、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行っている。
超解像技術であるDLSSを有効にしていることもあり、すべての解像度でGeForce RTX 3070 Tiを約20%上回る良好なスコア。ただし、今回のテストで初めて4K解像度で60fpsを下回っており、重量級のゲームではDLSSを有効化しても4K解像度の最高画質ではやや厳しいものがあるのは覚えておく必要がある。
続いてレイトレーシングとDLSS 3に対応するレースゲーム「F1 22」のベンチマーク結果を確認していこう。ベンチマークの解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、「グラフィック品質」は“超高”、「アンチエイリアス」は“NVIDIA DLSS”、「DLSS超解像度モード」は“バランス”で、GeForce RTX 4070とGeForce RTX 4070 Tiでは「DLSSフレーム生成」を“オン”に設定。テストコースは“バーレーン”を選択した。
DLSS 3の新機能であるフレーム生成に対応するため、GeForce RTX 3070 Tiと比較するとWQHD解像度までは約75%、4K解像度でも約26%と大幅にスコアが向上している。フレームレートもフルHD解像度で272fps、WQHD解像度でも195fpsで、WQHD解像度までなら、200Hzクラスの超高リフレッシュレートな液晶ディスプレイを用意したい。
オープンワールド型アクションRPGの大作「Cyberpunk 2077」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。「クイックプリセット」は“レイトレーシング:ウルトラ”、「DLSS Super Resolution」は“バランス”で、GeForce RTX 4070とGeForce RTX 4070 Tiでは「DLSS Frame Generation」を“オン”に設定。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を実施した。
DLSS 3のフレーム生成機能の効果は高く、フルHD解像度では約2倍、WQHD解像度では約89%、4K解像度でも約68%もGeForce RTX 3070 Tiを上回る。またWQHD解像度やフルHD解像度では、フレームレートが100fpsを大きく超えていることから、144Hzクラスの高リフレッシュレートな液晶ディスプレイとの組み合わせがちょうどいいだろう。
ゲーム系ベンチマークのラストは人気オープンワールド型RPG「ホグワーツ・レガシー」をチェックしていこう。「全体の品質プリセット」は“最高”、「レイトレーシング反射」「レイトレーシングシャドウ」「レイトレーシングによるアンビエントオンクルージョン」は“オン”、「レイトレーシング画質」は“最高”、「アップスケールモード」は“NVIDIA DLSSクオリティ”、「フレーム生成」は“オン”に設定。解像度はこれまでと同じ1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用している。
「Cyberpunk 2077」と同様、フレーム生成機能が力を発揮し、フルHD解像度で約91%、WQHD解像度で約86%、4K解像度でも約61%もGeForce RTX 3070 Tiを上回る。またWQHD解像度以下であれば、100fpsを超えるフレームレートを叩き出しており、やはり高リフレッシュレートな液晶ディスプレイを組み合わせたい。