エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1290
2023.05.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストの結果を確認していこう。まずは⼈気MMO RPGの最新ベンチマークソフト「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、フルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類で計測を⾏っている。
GeForce RTX 3060 Tiと比較すると、フルHD解像度では約5%高いスコアを記録しているが、WQHD解像度ではその差は1%未満に留まる。そして4K解像度ではスコアが逆転しており、やはり高解像度な環境ではL2キャッシュでメモリ帯域の狭さをカバーできないことがある。とは言え、判定はWQHD解像度までなら最高の“非常に快適”、4K解像度でも”快適”を獲得しており、GeForce RTX 4060 Tiならどの解像度でも快適にゲームを楽しむことができるだろう。
続いて「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークの結果を確認していこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
スコアの傾向は「ファイナルファンタジーXIV︓暁月のフィナーレ」に近く、フルHD解像度では約4%高いスコアを記録するものの、WQHD解像度では約1%、4K解像度ではGeForce RTX 3060 Tiに逆転されている。ここまでの結果を見る限り、APIにDirectX 11を使用しているゲーム(やアプリケーション)では、高解像度環境をやや苦手としているようだ。ちなみに判定はフルHD解像度なら“非常に快適”、WQHD解像度で“とても快適”、4K解像度でも“やや快適”を獲得。さらに超解像技術DLSSを有効にすれば、4K解像度でも判定を“快適”に引き上げることができた。
タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果も確認しておこう。APIはVulkan、総合品質は“最高”で、解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類。なお計測にはゲームに内蔵されているベンチマークテストを使用している。
GeForce RTX 3060 Tiとの比較では、いずれの解像度でも約7~9%を上回る。また4K解像度でも平均フレームレートは389fpsに達していることから、GeForce RTX 4060 Tiで「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」を遊ぶ場合は、現行最高クラスの超高リフレッシュレートな液晶ディスプレイを用意したい。
同じタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Extraction」のゲーム内ベンチマーク結果も確認しておこう。「総合品質」は“最高”を選択し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
フルHD解像度やWQHD解像度では8~9%、4K解像度ではその差が約6%に縮まるもののGeForce RTX 3060 Tiを上回る。またフレームレートは4K解像度でも60fpsを超え、マルチプレイでも問題なし。さらにWQHD解像度までなら100fpsを大きく超えることから、高リフレッシュレートな液晶ディスプレイを組み合わせた方がいいだろう。