エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1290
2023.05.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは最新超解像技術DLSS 3に対応するゲームを使いチェックしていこう。まずはレースゲーム「F1 22」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認する。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類、「詳細プリセット」は“超高”、「アンチエイリアス」は“NVIDIA DLSS”、「DLSS超解像度モード」は“バランス”で、GeForce RTX 4060 Tiでは「DLSSフレーム生成」を“オン”に設定している。なおテストコースは“バーレーン”を選択した。
4K解像度ではメモリ帯域幅が不足するためかGeForce RTX 4060 TiとGeForce RTX 3060 Tiでスコア差はなし。ただし、フルHD解像度では約40%、WQHD解像度でも約33%も上回り、DLSS 3で実装された「フレーム生成」機能によって大幅にフレームレートを引き上げることができる。
オープンワールドのレースゲーム「Forza Horizon 5」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認しておこう。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類、「プリセット」は“エクストリーム”、「DLSS技術」は“オン”、「NVIDIA DLSS AI超解像度」は“バランス”で、GeForce RTX 4060 Tiでは「フレーム生成」を“オン”に設定している。
「F1 22」と同じく4K解像度ではスコア差はないものの、WQHD解像度では約15%、フルHD解像度では約65%も高いスコアを記録し、やはり「フレーム生成」機能によって大きくフレームレートを引き上げることができる。
オープンワールド型アクションRPGの大作「Cyberpunk 2077」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。解像度フルHD、WQHD、4Kの3種類。「クイックプリセット」は“レイトレーシング:ウルトラ”、「DLSS Super Resolution」は“バランス”で、GeForce RTX 4060 Tiでは「DLSS Frame Generation」を“オン”に設定している。
かなり早い段階からDLSS 3の「フレーム生成」機能に対応していた「Cyberpunk 2077」。最適化もかなり進んでいるようで、最も差の小さいフルHD解像度でも約58%、最も差の大きい4K解像度では約77%もGeForce RTX 3060 Tiを上回る。とは言え、4K解像度のフレームレートは46.9fpsで、最高画質でゲームを楽しむ場合はWQHD解像度までが目安になるだろう。
ゲーム系ベンチマークのラストは人気オープンワールド型RPG「ホグワーツ・レガシー」をチェックしていこう。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用。「全体の品質プリセット」は“最高”、「レイトレーシング反射」「レイトレーシングシャドウ」「レイトレーシングによるアンビエントオンクルージョン」は“オン”、「レイトレーシング画質」は“最高”、「アップスケールタイプ」は“NVIDIA DLSS”、「アップスケールモード」は“NVIDIA DLSSクオリティ”を選択し、GeForce RTX 4060 Tiでは「フレーム生成」は“オン”にしている。
リリース当初からDLSS 3に対応していた「ホグワーツ・レガシー」。「Cyberpunk 2077」と同様かなり最適化されているようで、GeForce RTX 3060 Tiから最低でも約55%、最も差の大きいフルHD解像度では約75%もフレームレートが向上している。また4K解像度でも60fpsに迫る結果で、多少画質を調整すれば4K解像度でも快適にゲームをプレイできるだろう。