エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1291
2023.05.24 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いてレイトレーシングの他、メッシュシェーダーや可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどの機能を備えた最新API DirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」の結果を確認していこう。
Radeon RX 6600からは約36%パフォーマンスが向上しており、スコアの傾向は「Port Royal」とほぼ同じ。またテスト中の平均フレームレートは19.45fpsで、やはり最新APIやレイトレーシングを使用する処理については、フルHD解像度までにとどめておいたほうがいいだろう。
続いて一般的なゲームで使用されているラスタライズ性能を確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアからだ。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
Time SpyのGraphics scoreは約33%、Time Spy Extremeでは約38%に差が広がり、キャッシュヒット率が改善した「第2世代Infinity Cache」の採用や、動作クロックが引き上げられている効果もスコアにも表れている。またフレームレートを確認すると4K解像度のTime Spy ExtremeではGraphics test 1でも30fps前後に留まるものの、WQHD解像度のTime Spyでは60fpsを超え、APIにDirectX 12を使用するゲームならWQHD解像度でも多くのゲームが快適に動作するだろう。
APIにDirect X11を使用する旧世代のラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。なおディスクリートグラフィックスカードということを考慮して、プリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
ここまでの結果と同様、Radeon RX 6600との比較ではすべてのベンチマークで30%以上性能が向上している。また元々Radeon RXシリーズが得意としているベンチマークテストということもあり、4K解像度の「Fire Strike Ultra」でもGraphics scoreは7,100を超え、フレームレートもGraphics test 1なら40fpsに迫るスコアを記録した。さらにWQHD解像度の「Fire Strike Extreme」なら約70fps、フルHD解像度なら「Fire Strike」なら約150fpsをマークし、フルHD解像度なら高リフレッシュレートなディスプレイも十分に視野に入ってくる。