エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1292
2023.05.26 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
さて、ここからは上位モデルRadeon PRO W7900をパッケージから取り出し、画像によるチェックを進めていこう。VGAクーラーは先代モデルであるRadeon PRO W6800と同様、ブロワーファンによる外排気クーラーを採用しているが、カラーはブルーとホワイトのツートンカラーから、マットブラックをベースにシルバーのワンポイントが飾られた落ち着いたデザインに変更されている。
またTBPが295Wに増加していることもあり、クーラーの厚さも2スロットから外排気クーラーでは珍しい2.5スロット厚(実質3スロット占有)に、カードの長さも270mmから280mmへと大型化されている。とは言え、最近のハイエンドグラフィックスカードに比べれば控えめ。タワー型のワークステーションや、イマドキのミドルタワーPCケースであればそのサイズが問題になることはないだろう。なお本体重量は実測1,363gと先代モデルからさらに200g以上増加しており、水平に設置する場合はVGAサポーターを併用したほうがいいだろう。
コンシューマー向けの製品ではすっかり見ることがなくなった外排気クーラーを採用。サイズは実測で長さ280mm、幅110mm(拡張スロット部含む)、厚さ50mm(ブラケット部含まず)で、実質3スロットを専有する |
クーラーカバーはマットブラックで、光沢のあるシルバーのラインや「AMD RADEON」ロゴが飾られている。なお「PRO W7900」の文字は白色でプリントされていた |
冷却ファンには実測72mm径のブロワーファンを搭載。吸い込まれた空気はカバー内に実装されたヒートシンクに吹き付けられ、暖気は強制的に外部へと排出される |
バスインターフェイスはPCI Express 4.0(x16) | クーラーカバーの側面にもシルバーの「AMD RADEON」ロゴが飾られ、「PRO W7900」は白色でプリント |
8pin×2の補助電源コネクタは、一般的なコンシューマー向けグラフィックスカードと違いカード先端に実装されているため、余分にスペースが必要になる |
実質3スロットを専有するRadeon PRO W7900。ブラケット部の排気口以外はクーラーカバーによって密閉されていた |
補助電源コネクタがある先端部分も空気がもれないよう奥はカバーで密閉。またカードを保持するためのグラフィックスカードホルダーを装着するネジ穴も用意されている |
基板裏面はブラケット側の約6割にバックプレートを搭載し、先端部分はむき出しだった |
出力インターフェイスはDisplayPort 2.1×3、miniDisplayPort 2.1×1。またブラケットの約1.5スロット分は排気口になっている |
グラフィックスカード本体とは対象的な白を基調にしたパッケージ。サイズは実測で幅343mm、高さ185mm、厚さ83mmでイマドキのハイエンドグラフィックスカードに比べるとかなりコンパクト |
グラフィックスカード本体は、緩衝材を備えた内箱と、同じく緩衝材が貼り付けられた上蓋で周囲を完全に保護されている |