エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1293
2023.05.27 更新
文:藤田 忠/撮影:pepe
テストセッションの最後は、PCの安定性に繋がる高負荷時の冷却性能をはじめ、静音性や消費電力といった実使用で気になるところをチェックしていこう。
まずは、CPUがフルロードされる「CINEBENCH R23」と、「Adobe Photoshop」と「Adobe Lightroom Classic」を使う「Photo Editing Benchmark」実行時のCPU温度をチェックした。CPU温度などのモニタリングは「HWiNFO64 Pro」を使って記録している。
ベンチマーク:CINEBENCH R23(CPU温度) |
ベンチマーク:Photo Editing Benchmark(CPU温度) |
高ワークロードの「CINEBENCH R23」だが、PL1(長期電力リミット)が65Wとあって、10分間連続実行されるテスト後半でもCPU温度(CPU Package [°C])は70℃台で推移している。「Photo Editing Benchmark」では、編集処理で負荷がかわるので、80℃を超えることもあったが、こちらも不安なく作業できる温度だ。
続いてCPUと、グラフィックカードに負荷のかかる「3DMark」「Time Spy Extreme Stress Test」を使って、CPUとGPUの温度を確認していこう。
3DMark Time Spy Extreme Stress Test(CPU/GPU温度) |
CPU(CPU Package [°C])温度とGPU(GPU Temperature [°C])温度をみると、ゲーミング中はCPUへの負荷は高くないため、50℃台で推移。100%負荷がかかるGPUは、さすがに70℃台まで上昇している。とは言え、20分程度実行されるストレステストは問題なく完了しており、実行中の動作音も多少耳触りに感じる40dBA前半に抑えられている。
アイドル時を含めた、「PRO DP180 13TC-025JP」の動作音は以下の通りだ。液晶ディスプレイ横に置いての運用を想定して、フロントパネルから斜め左に30cmの位置で測定している。
ベンチマーク:騒音値 |
CPUとGPUに負荷のかかる「3DMark」のストレステスト「Time Spy Extreme Stress Test」実行時でも、41.2dBAになっている。静かな深夜などはファンの音が気になるかもしれないが、隣室の家族からうるさいと言われることはないレベルだ。
日常からビジネス、学業とシーンを選ばず使われる「Microsoft 365(Office 365)」や、鉄板アプリケーションの「Adobe Photoshop」と「Adobe Lightroom」でスムーズに作業できるパフォーマンスを示した「PRO DP180 13TC-025JP」は、最新のMSIビジネス向けデスクトップPCに相応しい1台となっている。そのうえ、定番と話題のゲームタイトルを、フルHDで楽しめるグラフィックスカードの搭載により、家族みんなでさまざまな用途に使うPCとしても推せる。この春、PCの新調を考えているひとは、選択肢に入れてほしい。
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社