エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1296
2023.06.02 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
次はPCとしての総合的なパフォーマンスを「PCMark 10」でチェックしよう。プリセットは用途別の適性を広範囲に判別できる「PCMark 10 Extended」を選択している。
さすがはCore i7-13700H搭載モデルとあって、過去に検証してきたミニPCを大幅に上回るスコアをマークした。Webブラウジングやビデオ会議といった日常的なビジネスタスクのを性能をチェックするEssentialsテストはもちろん、Digital Content CreationやGamingといったグラフィックス性能が要求されるテストでも、軒並み高いスコアを獲得。それらによって水準が引き上げられた6,000に迫る総合スコアは、超小型PCとしてトップクラスの数値だ。
Iris Xe Graphicsが統合されたCore i7-13700Hのグラフィックス性能はどうだろうか。続いて3Dベンチマークソフトの定番である「3DMark」から、Direct X12に対応するフルHDの軽量ベンチマークである「Night Raid」を動作させてみた。
総合スコア20,000オーバーはなかなかの数値で、iGPUながらGraphics scoreも24,000に迫るスコアをマーク。ベンチマーク中のフレームレートもtest 1で約100fps、test 2で130fps以上を叩き出しており、軽量設定であればフルHD解像度でのゲームプレイは十分可能なようだ。
引き続きグラフィックス性能をチェックするため、今度はより実際のゲームプレイに近い環境でのパフォーマンスを「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークテストを使用して見ていこう。解像度は1,920×1,080ドットのフルHDに固定し、グラフィックス設定はデスクトップPCとノートPCそれぞれの“標準品質”と“高品質”を選択している。
高品質(デスクトップ)の判定は“普通”で平均フレームレート36.8fpsとまずます、高品質(ノート)であれば平均45.8fpsの“やや快適”な水準でプレイできる。標準品質まで落とせば平均60fpsオーバーの“快適”なプレイが可能であり、ミニPCながら十分満足のいく解像度・設定でゲームを遊ぶポテンシャルを備えているようだ。