エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1302
2023.06.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
外観を一通り確認したところで、ここからはカードを分解して、コンパクトなオリジナルデュアルファンクーラーをチェックしていこう。基板に水平に実装されたヒートシンクの冷却フィンには、φ6mm×3本のヒートパイプがバランスよく貫通しており、GPUやメモリから発生した熱を効率よく拡散する仕組み。それをASUSおなじみの高性能ファン「Axial-techファン」を使い放熱することで、高い静音性と冷却性能を両立している。
2基の高性能ファン「Axial-techファン」はクーラーカバー側に実装されている |
直径90mm(実測)の「Axial-techファン」を2基搭載。なお各ブレードは下向きの空気圧を強化する効果があるというバリアリングで連結されている |
2基の「Axial-techファン」のケーブルはVGAクーラーカバーで連結され、基板には6pinコネクタで接続されている |
ヒートシンクは、基板と水平に合計43枚のフィンを実装。また基板からは約40mmはみ出していた |
ベースプレートから伸びる3本のヒートパイプは、フィン全体にバランスよく配置されている |
GPUと接触するベースプレートは銅製で、その周囲にはメモリを冷却するためのメタルプレートも実装されていた |
電源回路のMOSFETやフェライトコアチョーク部分にもサーマルパッドが貼り付けられていた |
メタル製バックプレート。基板側には全面に絶縁シートが貼り付けられていた |
続いてVGAクーラーやバックプレートを外した基板側をチェックしていこう。カード長は実測170mmの超小型サイズで、5+1フェーズの電源回路を搭載。またメインの電源回路にはハイサイド/ローサイドMOSFET、ドライバICを1チップに統合したDrMOSを採用している。
カード長より約57mm短い、実測170mmのコンパクト基板を採用。冷却性能さえ担保できればさらに小型のモデルも用意できそうだ |
GPUコアは「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用する「AD106」で、2GBのビデオメモリが4枚実装されている |
メインの電源回路は5フェーズ構成で、DrMOSだけでなくフェライトコアチョークにもサーマルパッドが貼り付けられている |
電源回路には2フェーズ分の空きパターンも用意されていた | カードの先端部分にはメモリ用と思われる電源回路を搭載 |
UPI製電源コントローラ「uS5650Q」 | 2基のファンを制御する6pinコネクタ |