エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1302
2023.06.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからはNVIDIA GeForce RTX 40シリーズから追加された最新超解像技術「DLSS 3」に対応するゲームのパフォーマンスをチェックしていこう。まずは人気レースゲーム「F1 22」からだ。ベンチマークの解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、「詳細プリセット」は“超高”、「アンチエイリアス」は“NVIDIA DLSS”、「DLSS超解像度モード」は“バランス”、「DLSSフレーム生成」を“オン”に設定し、テストコースは“バーレーン”を選択した。
4K解像度では「DLSS 3」を有効にしても60fpsを超えることはできず、画質を多少調整したほうがいいだろう。しかし、WQHD解像度では約150fps、フルHD解像度では約220fpsまで一気にフレームレートが上昇しており、DLSS 3の効果は非常に大きいことがわかる。
オープンワールドのレースゲーム「Forza Horizon 5」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認しておこう。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類、「プリセット」は“エクストリーム”、「DLSS技術」は“オン”、「NVIDIA DLSS AI超解像度」は“バランス”で、「フレーム生成」を“オン”に設定している。
「F1 22」と同様、4K解像度では「DLSS 3」を有効にしても60fpsを超えることはできず、4K解像度はやや厳しい。しかし、WQHD解像度では約100fps、フルHD解像度では約170fpsを記録し、レイトレーシングを有効にしてもWQHD解像度までなら快適な動作が期待できる。
オープンワールド型アクションRPGの大作「Cyberpunk 2077」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類。「クイックプリセット」は“レイトレーシング:ウルトラ”、「DLSS Super Resolution」は“バランス”で、「DLSS Frame Generation」を“オン”に設定している。
「F1 22」や「Forza Horizon 5」よりもさらに処理が重いようで、4K解像度では約47fpsで頭打ち。ただし、WQHD解像度なら約90fps、フルHD解像度なら120fpsを超え、フルHD解像度なら高リフレッシュレートな液晶ディスプレイも十分視野に入る。
ゲーム系ベンチマークのラストは人気オープンワールド型RPG「ホグワーツ・レガシー」をチェックしていこう。「全体の品質プリセット」は“最高”、「レイトレーシング反射」「レイトレーシングシャドウ」「レイトレーシングによるアンビエントオンクルージョン」は“オン”、「レイトレーシング画質」は“最高”、「アップスケールタイプ」は“NVIDIA DLSS”、「アップスケールモード」は“NVIDIA DLSSクオリティ”、「フレーム生成」は“オン”に設定。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用している。
傾向は「Cyberpunk 2077」に近く、4K解像度ではやや画質を調整したほうがいいだろう。一方、WQHD解像度では約85fps、フルHD解像度では約115fpsまでフレームレートが上昇している。ここまでの結果を見る限り、レイトレーシングを使用する超重量級のゲームでも、「DLSS 3」に対応していればWQHD解像度までなら快適にゲームを楽しめる。