エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1304
2023.06.28 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いてレイトレーシングの他、メッシュシェーダーや可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどの機能を備えた最新API DirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」の結果を確認していこう。
スコアの傾向は「NVIDIA DLSS feature test」に近く、パフォーマンスはGeForce RTX 4060 Tiの約80%といったところ。ちなみにフレームレートは25.31fpsで、テスト中の動画はこれまでと同じくコマ落ちすることはなかった。
続いて一般的なゲームで使用されているラスタライズ性能を確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアからだ。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
GeForce RTX 4060 Tiとの比較では、いずれのプリセットでも約80%の性能で、やはりその差はかなり大きい。またRadeon RX 7600との比較ではほとんど差がなく、レイトレーシングを使わないゲームであればほぼ同等の性能と言ってよいだろう。
APIにDirect X11を使用する旧世代のラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。なおディスクリートグラフィックスカードということを考慮して、プリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
フルHD解像度のFire StrikeではGeForce RTX 4060 Tiの約85%とこれまでに比べると差が縮まっている。しかし、WQHD解像度のFire Strike Extremeや4K解像度のFire Strike Ultraでは約80%の性能にとどまり、高解像度な環境ではL2キャッシュ容量が削減され、メモリの実行帯域が狭くなっている影響が大きくなるようだ。
そしてRadeon RX 7600と比較すると、もともとRadeonシリーズの方が得意としていることもあり、Fire Strike ExtremeやFire Strike Ultraで約10%、4K解像度のFire Strike Ultraでは約20%の差をつけられている。