エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1304
2023.06.28 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いてレイトレーシングとDLSS 3に対応するレースゲーム「F1 22」のベンチマーク結果を確認していこう。ベンチマークの解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、「詳細プリセット」は“超高”、「アンチエイリアス」は“NVIDIA DLSS”、「DLSS超解像度モード」は“バランス”、「DLSSフレーム生成」を“オン”に設定。テストコースは“バーレーン”を選択した。
DLSS 3を有効にしても4K解像度では40fps前半に留まり、レイトレーシングを無効にするなどの対応が必要だろう。しかし、WQHD解像度やフルHD解像度ではいずれも100fpsを超えるフレームレートを記録し、最新超解像技術の効果は大きい事がわかる。
人気フライトシミュレータ「Microsoft Flight Simulator」の結果も確認しておこう。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類、「グローバルレンダリング品質」は“ウルトラ”、「アンチエイリアス」は“NVIDIA DLSS SUPER RESOLUTION”、「NVIDIA DLSS スーパー解像度」は“バランス”、「NVIDIA DLSS フレーム生成」は“オン”に設定。測定シーンはディスカバリーフライトの東京で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用している。
4K解像度で53.5fps、WQHD解像度では100fpsに迫るフレームレートを記録するなど、やはり新超解像技術であるDLSS 3の効果は大きい。なおフルHD解像度でGeForce RTX 4060 Tiとの差がなくなっているのはCPUがボトルネックになっているのが原因と思われる。
オープンワールド型アクションRPGの大作「Cyberpunk 2077」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類。「クイックプリセット」は“レイトレーシング:ウルトラ”、「DLSS Super Resolution」は“バランス”で、GeForce RTX 4060 Tiでは「DLSS Frame Generation」を“オン”に設定している。
「Watch Dogs Legion」に並ぶ重量級のゲームということもあり、DLSS 3を有効にしても4K解像度では約35fps止まりで厳しいスコア。しかし、WQHD解像度では70fps超え、フルHD解像度では約100fpsを記録し、いずれも最高画質でも動作に全く問題はなかった。なおGeForce RTX 4060 Tiとの比較ではフルHD解像度やWQHD解像度では約82%、4K解像度では約74%のフレームレートに留まり、高解像度環境ではL2キャッシュが少なく、メモリ実行帯域が低い影響がより大きくなるようだ。
ゲーム系ベンチマークのラストは人気オープンワールド型RPG「ホグワーツ・レガシー」をチェックしていこう。「全体の品質プリセット」は“最高”、「レイトレーシング反射」「レイトレーシングシャドウ」「レイトレーシングによるアンビエントオンクルージョン」は“オン”、「レイトレーシング画質」は“最高”、「アップスケールタイプ」は“NVIDIA DLSS”、「アップスケールモード」は“NVIDIA DLSSクオリティ”、「フレーム生成」は“オン”に設定。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用している。
「Cyberpunk 2077」と同様、4K解像度はやや厳しいものの、WQHD解像度までなら60fpsを楽に超えることができている。またGeForce RTX 4060 Tiとの比較では、フルHD解像度やWQHD解像度では約84%のフレームレートに留まるのに対して、4K解像度では「Far Cry 6」と同じくGeForce RTX 4060シリーズでは絶対性能が不足するのか差がつかなかった。