ケーブルマネジメント機構

横幅279mmの大型PCケースだけに、マザーボードトレイ背面の空間は十分に確保できている。スペック表によると、HAF 700の裏配線スペースは90～101mmで、さすがに一般的なミドルタワーPCケースとは桁が違う。これだけのスペース確保はケーブルマネジメントだけが目的ではなく、最大の収納力を誇る回転ドライブケージの存在が大きいだろう。

マザーボードトレイ背面に回転ドライブケージを収めるため、広く確保された裏配線スペース。ちなみに出荷時よりこれだけのケーブルが配線されている

マザーボード右横に備わるグロメット付きスルーホールは合計4つ。前方寄りの2つは段差の角部分に位置する	マザーボード上部にあるグロメット付きスルーホールは合計2つ。ATX12V電源コネクタケーブル等に必須だろう

下部にはハンドスクリュー1本で固定されたケーブルカバーを装備。マザーボード下部に集中するピンヘッダに接続するケーブルを覆い隠す事ができる。なお設置は上段と下段の2つから選択可能

ケーブルカバーおよび回転式ドライブケージを外した状態のマザーボードトレイ背面

Cooler Master「HAF 700」の付属品総点検

組み込みセッションを前に、HAF 700の付属品を総点検しておこう。組み込みに必要なパーツ類は、スケルトン仕様の専用アクセサリーBOXに収納。フタを開けると各種ネジ類などは間仕切りで整頓され、必要なものを簡単に取り出す事ができる。

内容物を確認すると、ネジ類はHAF 700 EVOとほぼ同様ながら、内部仕様の違いから同梱数が異なる。またグラフィックスカードを垂直マウントできる「niversal Vertical Graphics Card Holder Kit V2(PCIe4.0)」も省略されていた。この辺りにコストの差が感じられる。

専用アクセサリーBOX(幅約178mm、高さ約100mm、厚さ約22mm)およびマニュアルは、PCケース本体下のスチロール製緩衝材にはめ込まれるように収納されていた。なお便利な間仕切りだが、ネジの出し入れ時に誤って外さないように注意したい(筆者は酷い目に遭った)

またネジ類を詳細に見ると、Cooler Masterが好んで採用するピンをゴムブッシュに挿し込んで固定する、ストレージ固定用のピン型ネジが確認できるほか、自作PCでは極一般的なネジ類が同梱されている。

#6-32*6mm screw(x23)	#6-32*10mm screw(x4)

M3*4mm screw(x16)	HDD screw(x20)

SSD screw(x20)	Stand-off(x3)

Stand-off socket(x1)	φ5*10mm screw(x12)

φ3mm*7mm screw(x1)	Cleaning cloth(x1)

Cable Tie(x10)	Velcro Tie(x3)