エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1318
2023.07.29 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いてレイトレーシングの他、メッシュシェーダーや可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどの機能を備えた最新API DirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」の結果を確認していこう。
スコアの傾向は「Port Royal」や「DirectX Raytracing feature test」に近く、やはりフレームレートは30fps以上をマークし、テスト中の動画も滑らかに再生することができていた。また「GAMING X 8G」と「Founders Edition」の差は約2%で、最新のAPIでもしっかりとオーバークロックの効果が表れている。
続いて一般的なゲームで使用されているラスタライズ性能を確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアからだ。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
4K解像度の「Time Spy Extreme」では総合スコアが約6,700、フレームレートはGraphics test 1が約40fps、Graphics test 2が約37fpsで、重量級のゲームではシングルプレイまでが限界になるだろう。一方、WQHD解像度の「Time Spy」では総合スコアが約14,000、Graphics test 1が約87fps、Graphics test 2が約76fpsをマークし、マルチプレイでもまったく問題ないフレームレートを叩き出している。
APIにDirect X11を使用する旧世代のラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。なおディスクリートグラフィックスカードということを考慮して、プリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
「Time Spy」と同じく、4K解像度の「Fire Strike Ultra」は総合スコアが約7,600、フレームレートもGraphics test 1で約43fps、Graphics test 2では約25fpsでマルチプレイは厳しい状態。ただし、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」では、Graphics test 2で約58fps、フルHD解像度の「Fire Strike」では約132fpsをマークし、重量級のゲームもマルチプレイで快適に動作する。なお「GAMING X 8G」と「Founders Edition」を比較すると、ラスタライズテストでは、これまでのテストに比べると差が縮まっているもののすべてのプリセットで「Founders Edition」を上回るスコアを発揮している。