エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1326
2023.08.20 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
EH1 Mondrianのストレージ収納力を見て行く。メインとなるのボトムカバー内部前方に設置されている、ケージタイプのシャドウベイユニット。ここにはプラスチック製のスライド式専用トレイが2つ用意され、それぞれに2.5インチSSDまたは3.5インチHDDが搭載できる。
このスタイルは多くのPCケースが採用している現在のスタンダード。専用トレイは柔軟性があり、3.5インチHDDの固定は両側面のネジ穴に突起をはめ込むツールフリー仕様。2.5インチSSDは底面から4本のミリネジで固定する。
当然ながら組み合わせは自由。2.5インチSSDx2台または3.5インチHDDx2台、はたまた2.5インチSSD+3.5インチHDDの組み合わせを含め、計3通りが選択可能 |
底面から4本のネジで固定されたシャドウベイユニット。可動式で、前後にポジションが調節できる仕組み |
プラスチック製スライド式専用トレイ。3.5インチHDDの固定方法はよくあるツールフリー仕様で、両サイドのピンをHDD側面ネジ穴にセット。2.5インチSSDは底面からネジ留めを行う必要がある |
2つ目の収納スペースは、CPUクーラーメンテナンスホール下の空きエリアを活用。ここには2.5インチSSD専用ブラケットを2つ装備し、2台のSSDが固定できる。専用ブラケットはプラスチック製で、上部を下に押し込むことでロックが解除できるツールフリー仕様。2.5インチSSDは底面から4本のネジで固定する。
CPUクーラーメンテナンスホール下の空きエリアには2つの専用ブラケットを装備。なお左端にも固定穴を設け、レイアウトを変更する事も可能 |
2.5インチSSDのコネクタはケーブルの取り回しを考慮し、下向きに固定 |
シャーシへの固定はツールフリー仕様。上部にはスプリングが内蔵され、これを押し込むことでロック(ツメ)が外れる仕組み。他社のPCケースでも過去に採用例がある |
拡張スロットはATX規格のミドルタワーPCケース標準となる、計7本。ボディ同色の独立した拡張スロット金具は、インチネジによりシャーシ側に固定されていた。なお拡張スロット金具自体には縦のスリットが設けられている。通気性を考慮しているようだが、もう少しハッキリとカットした方が、より効果が期待できるのではないかと思えた。
なお拡張スロットは90°の回転が可能。マザーボードに対し、通常の水平マウントからより魅せる事を目的とした垂直マウントができるというワケだ。ただしライザーケーブルは別途用意する必要がある。
3本のハンドスクリューを外す事で7本の拡張スロット金具がシャーシから分離。90°回転した状態で元に戻せば垂直マウントスタイルが完成する |
水平から垂直に変更する際に取り外すのはこの2点。3本のハンドスクリューで作業は完結する |
ボトムカバー後方と言えば、電源ユニット搭載スペース。EH1 Mondrianも例外ではなく設置面に通気孔を設け、公称で奥行き最大360mmまでのスペースが利用できる。ただし条件付きで、同じフロアを共有するシャドウベイユニットを取り外した状態が360mmとなり、搭載時は最大210~260mmとされる。これは先ほど解説した通り、シャドウベイユニットが可動式であるため。両者折り合いをつけて共存させる関係にある。
電源ユニット設置面には円形のゴムブッシュを装着。なお出荷時の電源ユニット有効スペースは、実測で約220mmだった |