エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1332
2023.09.06 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。「Apex Legends」にはプリセットが用意されていないため、画質設定はできる限り高品質になるように設定し、144Hzのフレームレート制限は解除している。また解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用している。
Radeon RX 7700 XT、Radeon RX 7800 XTとも4K解像度で120fps以上、WQHD解像度やフルHD解像度では200fpsを軽く超えており、このクラスのグラフィックスカードを使うなら高リフレッシュレートなゲーミングディスプレイを用意したい。
また前世代との比較では、Radeon RX 7700 XTはフルHD解像度では約15%、WQHD解像度では約20%、4K解像度では約30%もフレームレートが向上しており、アップグレードによる効果は大きい。ただし、Radeon RX 7800 XTはすべての解像度でRadeon RX 6800 XTを下回り、やはり単純なラスタライズを使用するゲームでは、ストリームプロセッサ数の差をアーキテクチャだけで埋めるのは難しいようだ。
アクションRPG「アサシン クリード ヴァルハラ」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。「グラフィック品質」は“最高”、「アップサンプルタイプ」は“FSR”、「FSRクオリティ」は“バランス”に設定し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
レイトレーシング非対応の中ではとても重いゲームだが、Radeon RX 7700 XTでも4K解像度で114fps、Radeon RX 7800 XTなら129fpsで、いずれの解像度でも最高画質、かつ高リフレッシュレートな環境でゲームを楽しめる。またすべての解像度でRadeon RX 7800 XTがRadeon RX 6800 XTを上回るスコアを記録しており、超解像技術などを組み合わせるとRDNA 3アーキテクチャの優位性が明確になる。
「Far Cry」シリーズの最新作「Far Cry 6」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。「画質」は“最高”、「DXR反射」「DXRシャドウ」「FidelityFX Super Resolution 1.0」は“オン”、「FSRモード」は“バランス”に設定。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
フルHD解像度では、Radeon RX 6700 XT以外はCPUがボトルネックになり、フレームレートが完全に飽和している。またメインターゲットのWQHD解像度はもちろん、4K解像度でもRadeon RX 7700 XTで97fps、Radeon RX 7800 XTでは114fpsをマークし、「アサシン クリード ヴァルハラ」と同様、「Far Cry 6」でもパフォーマンスが不足することはないだろう。
レイトレーシングに対応するオープンワールド型アクションゲーム「Watch Dogs Legion」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類、「グラフィック品質」は“最大”、「レイトレの反射効果」は“最大”を選択している。
レイトレーシングに対応するゲームの中でも非常に重量級の「Watch Dogs Legion」。AMD FSRに非対応ということもあり、Radeon RX 7800 XT、Radeon RX 7700 XTとも60fpsを超えることができたのはフルHD解像度まで。それ以上の解像度でゲームをプレイする場合には、レイトレーシングをオフにするか、画質をある程度調整したほうがいいだろう。
また前世代モデルに比べると、Radeon RX 7700 XTはRadeon RX 6700 XTから約40%、Radeon RX 7800 XTもRadeon RX 6800 XTから約7~8%上回るフレームレートを記録しており、RDNA 3アーキテクチャでは特にレイトレーシング性能が大幅に向上していることがわかる。