エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1336
2023.09.19 更新
文:藤田 忠/撮影:pepe
「iCUE LINK」の中心となる「iCUE LINKシステムハブ」をはじめ、対応デバイスの基本となるARGBファン「iCUE LINK QX RGB」と、オールインワン型水冷ユニット「iCUE LINK Hi RGB」の概要に続いては、実際に組むことでわかる点も多々あるので、各デバイスをPCケースに組み込んでいこう。
PCケースには「iCUE 4000D RGB AIRFLOW」を利用し、フロントのARGBファン3基は取り外し。「iCUE LINK H150i RGB」の360mmサイズラジエーターはフロントに固定し、ARGBファンはラジエーターに風を吹き付けるプッシュ方向で取り付けている。
フロントパネル側が光るように、ARGBファン-ラジエーターの順で取り付けている | 単体の「iCUE LINK QX120 RGB Expansion Kit」も借り受けたので、1基はラジエーター内側に取り付けてみた |
さらにトップに2基、リアに1基を取り付け。「iCUE LINK」デバイスはウォーターブロックを含めて合計8基になった |
3基のARGBファンや、ラジエーターの取り付け作業は、ファン連結の保持力も高く、スムーズに行えた。ただ、トップ、リアのファンを含め、「iCUE LINK」ケーブルの接続と取り回しの作業性は、PCケースの構造で大きく変わるところだ。本格水冷のチューブ(ハードチューブ)の配管に通じるものがあり、完成状態をしっかりと想像して、ケーブルの長さ、コネクタ形状を選ぶ必要があると感じた。
今回組み合わせた「iCUE 4000D RGB AIRFLOW」が、比較的小型のミドルタワーケースだったのもあるが、「iCUE LINK QX120 RGB Starter Kit」に付属していた600mm長ケーブルや、「iCUE LINK Cable Kit」のストレートコネクタのケーブルは使用しなかった。ストレートタイプは、コネクタを含めて40mm程度のスペースが必要になるのが理由で、取り回しの自由度はL字コネクタのほうが、断然上なのだ。とくにファン周辺のスペースが限られるリアは、ストレートコネクタだとケースに干渉してしまうこともあるだろう。
断然取り回しが楽なL字コネクタのiCUE LINKケーブル |
ここでは、「iCUE LINK H150i RGB」付属ケーブルに加え、ストレートとL字コネクタ採用する200mm長ケーブル×2本セットの「iCUE LINK Slim Cable 200mm」と、600mm長ケーブル×1本「iCUE LINK Slim Cable 600mm」を追加した |
ストレートコネクタは「iCUE LINK」コネクタ部に、40mm程度のスペースが必要になる | L字コネクタなら10mm程度で大丈夫だ。さらにコネクタは左右どちらの向きでも問題ない |
「iCUE 4000D RGB AIRFLOW」のリアファンは、ストレートコネクタのケーブルも使えたが、最も下に取り付ける必要があった。また、ケーブルを取り付けた状態での固定も必要だった | L字コネクタのケーブルなら余裕の空きスペースに。ケーブルを後から接続することもできる |
今回組み上げた「iCUE LINK」のケーブルマネージメントは2系統で、「iCUE LINK H150i RGB」のラジエーター部のコネクタ×2基に、3基のARGBファンと、1基のARGBファンをそれぞれ接続。フロントARGBファンのボトムから、「iCUE LINKシステムハブ」に接続した。さらにリア×1とトップ×2のARGBファンをケーブルで接続したうえ、トップARGBファンから「iCUE LINKシステムハブ」に接続している。
ラジエーターに備わっている2基の「iCUE LINK」コネクタを活用。4基のARGBファンを接続した | リアとトップのARGBファンは、「iCUE LINK Slim Cable 200mm」で接続した |
計8基の「iCUE LINK」デバイスを接続完了。注意点はあるが、これまでになく、ケーブルマネージメントは楽だった | デフォルトの「水彩スペクトル」。良い感じで発光している |