エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1339
2023.09.27 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストの結果を確認していこう。まずは⼈気MMO RPGの最新版「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のベンチマークからだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類を選択している。
「NITRO+ RX 7800 XT」と「PURE RX 7700 XT」の差はフルHD解像度では約6%なのに対して、WQHD解像度では約27%、4K解像度では約38%に広がり、高解像度環境ではメモリ帯域の影響がより大きくなることがわかる。また判定を確認すると、いずれのグラフィックスカードでもメインターゲットにしているWQHD解像度までは最高判定の“非常に快適”を獲得し、高リフレッシュレートな液晶ディスプレイを組み合わせたい。
さらに4K解像度でも「NITRO+ RX 7800 XT」なら判定は“とても快適”、「PURE RX 7700 XT」でも“快適”を獲得している。平均フレームレートもそれぞれ89.02fpsと63.83fpsで、リフレッシュレートが60Hzのスタンダードな液晶ディスプレイなら全く問題ない性能だ。
続いて「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークの結果を確認していこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
DirectX 11世代の重量級ゲームとして知られる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」だが、「NITRO+ RX 7800 XT」ならWQHD解像度までは最高判定の“非常に快適” 、4K解像度でも“快適”の判定で、高画質設定でも快適にゲームを楽しめる。また「PURE RX 7700 XT」でもWQHD解像度までなら上から2番目の“とても快適”で、動作に問題はない。
タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマーク結果も確認しておこう。「API」はVulkan、「総合品質」は“最高”、レンダリングのスケールは“100”、「AMD FSR 1.0」を“バランス”に設定し、解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
イマドキのグラフィックスカードにはかなり軽いゲームということもあり、「PURE RX 7700 XT」でも4K解像度で229fpsをマークし、現行最速クラスのゲーミングディスプレイを組み合わせた場合でもその性能を存分に発揮することができる。また「NITRO+ RX 7800 XT」については、フルHD解像度でも約15%、4K解像度では約34%「PURE RX 7700 XT」を上回り、やはり高解像度になるに連れてメモリ帯域の影響が大きくなる。
同じタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Extraction」のゲーム内ベンチマーク結果も確認しておこう。「総合品質」は“最高”を選択し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
メインターゲットにしているWQHD解像度までなら、いずれのグラフィックスカードでもフレームレートは150fpsを超え、最高画質設定でも高リフレッシュレートな環境でゲームを楽しめる。そして4K解像度でも「NITRO+ RX 7800 XT」なら約100fps、「PURE RX 7700 XT」でも約80fpsで、スタンダードな4K液晶ディスプレイなら性能が不足することはない。
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。「Apex Legends」にはプリセットが用意されていないため、画質設定はできる限り高品質になるように設定し、144Hzのフレームレート制限は解除している。また解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用している。
「NITRO+ RX 7800 XT」では、フルHD解像度ではゲーム上限の300fpsの制限に引っかかってしまうため、正直オーバースペック。またいずれのグラフィックスカードでもWQHD解像度なら200fps超え、4K解像度でも120fpsを超えており、高リフレッシュレートな液晶ディスプレイを組み合わせたい。