エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1339
2023.09.27 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
アクションRPG「アサシン クリード ヴァルハラ」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。「グラフィック品質」は“最高”、「アップサンプルタイプ」は“FSR”、「FSRクオリティ」は“バランス”に設定し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
超解像技術AMD FidelityFX Super Resolution(FSR)がかなり有効に働くこともあり、「PURE RX 7700 XT」でも4K解像度で122fpsを記録するなど良好な結果。また「NITRO+ RX 7800 XT」と「PURE RX 7700 XT」の差も約10~14%に留まり、「アサシン クリード ヴァルハラ」をやるなら「PURE RX 7700 XT」を選択するのもありだろう。
「Far Cry」シリーズの最新作「Far Cry 6」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。「画質」は“最高”、「DXR反射」「DXRシャドウ」「FidelityFX Super Resolution 1.0」は“オン”、「FSRモード」は“バランス”に設定。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
フルHD解像度やWQHD解像度ではCPUがボトルネックになり、「NITRO+ RX 7800 XT」と「PURE RX 7700 XT」でほとんどパフォーマンスに変化はなし。一方、4K解像度では約20%の差がついており、WQHD解像度や4K解像度でもスタンダードな液晶ディスプレイなら「PURE RX 7700 XT」、144Hzクラスの4K液晶ディスプレイを使うなら「NITRO+ RX 7800 XT」を選択するのがいいだろう。
レイトレーシングに対応するオープンワールド型アクションゲーム「Watch Dogs Legion」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類、「グラフィック品質」は“最大”、「レイトレの反射効果」は“最大”を選択している。
「Watch Dogs Legion」は、AMD FSRに対応していないこともあり、「NITRO+ RX 7800 XT」「PURE RX 7700 XT」とも60fpsを超えることができたのはフルHD解像度のみ。WQHD解像度では40fps台、4K解像度では20fps台に留まり、マルチプレイでのゲームプレイを検討しているならフルHD解像度までに留めるか、レイトレーシング機能を無効化するなどの対応が必要になるだろう。
オープンワールド型アクションRPG「FORSPOKEN」のゲーム内ベンチマーク結果も確認しておこう。画質設定プリセットは“最高”、「レイトレースシャドウ」は“ON”、「レイトレース・アンビエントオクルージョン」は“ON”、「AMD FidelityFX Super Resolution 2」は“バランス”を選択し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
ビデオメモリの使用量が非常に多い「FORSPOKEN」では、「PURE RX 7700 XT」でもシーンによってはビデオメモリが不足し、大幅にフレームレートが落ち込んでしまう。そのため「NITRO+ RX 7800 XT」に比べて、4K解像度では約6割、WQHD解像度では約4割、フルHD解像度でも約3割と大きな差がついた。ただし、フレームレートは「PURE RX 7700 XT」でもWQHD解像度までは70fpsを超えている。そして「NITRO+ RX 7800 XT」なら4K解像度でも71fpsをマークし、最高画質で快適なゲームプレイが可能だ。
オープンワールド型アクションRPGの大作「Cyberpunk 2077」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類。「クイックプリセット」は“レイトレーシング:ウルトラ”、「AMD FidelityFX Super Resolution 2.1」は“バランス”に設定している。
重量級のゲームとして知られる「Cyberpunk 2077」だが、AMD FSRに対応することもあり、WQHD解像度までならいずれもフレームレートは50fpsを超え、若干の画質調整でマルチプレイでも快適に動作するだろう。また「NITRO+ RX 7800 XT」と「PURE RX 7700 XT」の比較では、フルHD解像度やWQHD解像度で約12%、4K解像度で約20%の差があり、やはり高解像度環境では、メモリ帯域の影響が大きくなる。
ゲーム系ベンチマークのラストは、AMDプラットフォームへの最適化が謳われている最新オープンワールドゲーム「Starfield」の結果を確認していこう。「グラフィックのプリセット」は“ウルトラ”、「ダイナミックレゾリューション」は“オフ”に設定。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートは惑星クリートの着陸地点から研究所までのルートをCapFremeXにて計測している。
「Starfield」ではメモリ帯域の影響が大きいようで、すべての解像度で約30%の差がついた。また解像度別のフレームレートを確認すると「PURE RX 7700 XT」でもWQHD解像度、「NITRO+ RX 7800 XT」であれば4K解像度でのゲームプレイも視野に入るパフォーマンスを発揮する。