エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1341
2023.10.03 更新
文:藤田 忠/撮影:pepe
続いては「V-Ray 5」ベースのレンダリングベンチマーク「V-Ray 5.02 Benchmark」の結果を確認していこう。テストプリセットは、CPUを利用する「V-Ray(vsamples)」、GPUを利用する「GPU CUDA(vpaths)」と「GPU RTX(vrays)」を実行している。
CPU向けの「V-Ray(vsamples)」は、過去の計測データと比べるとやや数値を落としているが、Core i7としては十分なパフォーマンスと言えるだろう。そしてGPUを利用したテストの「GPU CUDA」と「GPU RTX」は、ともにGeForce RTX 4070の十分に性能を引き出したスコアとなっている。
レンダリング系ベンチマークのラストは、3Dモデリングソフト「Blender」の性能を計測する「Blender Benchmark 3.4.0」の結果を確認していこう。レンダリングはCPUとGPUで実行し、サンプルは「monster」「junkshop」「classroom」の3種類を使用した。
ここまでと同じく、CPUレンダリングの数値は過去のCore i7-13700計測時からやや落としているが、CPUパフォーマンスの面に大きな不安はないだろう。また、アプリケーションで異なるが、GPUを使ったレンダリングでは、前世代ハイエンドGPUのGeForce RTX 3090にも迫るスコアなので、CGレンダリングをスムーズに行うことができるのも間違いないところだ。
ここからは、ゲーミングパフォーマンスを確認していこう。まずは3Dベンチマークの定番である「3DMark」から見ていこう。まずはレイトレーシングや可変レートシェーディング、メッシュシェーダーといった最新機能を活用するDirectX 12 Ultimate対応テストプリセットの「Speed Way」を実行。そのスコアを確認していこう。
総合スコアは4,459ポイント、フレームレートは約45fpsと、GeForce RTX 4070としては、標準的な結果となっている。DirectX 12 Ultimate対応の重量級テストだけあって、フレームレートは60fpsを下回っているが、テスト中の映像は滑らかだったので、超解像技術DLSSを活用すれば、高負荷ゲームタイトルでも60fpsオーバーでのゲームプレイを狙うことができるだろう。
続いては、多くのゲームタイトルが採用するDirectX 12対応テストプリセットの「Time Spy」を確認していこう。プリセットは解像度2,560×1,440ドット(WQHD)で実行される「Time Spy」と、4Kの3,840×2,160ドットとなる「Time Spy Extreme」を実行している。
GeForce RTX 4070がメインターゲットにしているWQHD解像度の「Time Spy」は総合スコアが約17,000、フレームレートはGPU負荷がより高いGraphics test 2でも100fpsを超えと、WQHDゲーミングは全く問題なしだ。4K解像度の「Time Spy Extreme」では結果はガクッと落ち込み、スコアは約8,500、フレームレートは約50fpsになっていた。60fpsを維持するには、描画品質のカスタマイズが必要だ。
「3DMark」の最後は、APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」だ。テストプリセットは解像度1,920×1,080ドット(フルHD)の「Fire Strike」、WQHD解像度「Fire Strike Extreme」、4K解像度「Fire Strike Ultra」の3種類全てを実行している。
フルHD解像度の「Fire Strike」では総合スコアが約38,000、Graphics scoreが約44,000を記録し、テスト中フレームレートはGraphics test 1が約210fps、同 test 2が約170fpsとゲーミング液晶ディスプレイでのゲームも余裕で可能なフレームレートになっている。ターゲットとなるWQHD解像度の「Fire Strike Extreme」も、Graphics test 2で約80fpsと十分なパフォーマンスを発揮している。