エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1346
2023.10.15 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
レイトレーシングの他、メッシュシェーダーや可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどの機能を備えた最新API DirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」の結果も確認しておこう。
WQHD解像度のテストながらより重量級の「Speed Way」だが、「RX7800XT SL 16GO」のスコアは3,925、フレームレートは39.25fps、「RX7700XT SL 12GO」は3,150と31.5fpsで、こちらもシングルプレイの目安となる30fpsはクリアしている。また「RX7800XT SL 16GO」と「RX7700XT SL 12GO」を比較するとその差は約24%に広がり、メモリ帯域の影響がより顕著になっている。
続いてまだまだゲームでは主流のラスタライズ性能を確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアからだ。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
WQHD解像度の「Time Spy」のスコアを確認すると、「RX7700XT SL 12GO」でもフレームレートはGraphics test 1で109.95fps、処理の重いGraphics test 2でも97.91fpsをマークし、今回検証したグラフィックスカードなら高リフレッシュレートな環境でゲームを楽しめる。さらに「RX7800XT SL 16GO」なら、4K解像度の「Time Spy Extreme」でもGraphics test 1が60.01fps、Graphics test 2が54.58fpsをマークし、若干の画質調整で4K解像度でのゲームプレイも可能だろう。
「3DMark」系ベンチマークのラストは、APIにDirect X11を使用する旧世代のラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアを確認しておこう。なおディスクリートグラフィックスカードということを考慮して、プリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
いずれもフルHD解像度の「Fire Strike」はもちろん、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」でも60fpsを超えるフレームレートをマークしており、WQHD解像度までなら重量級のゲームでも最高画質でゲームを楽しめる。ただし、4K解像度の「Fire Strike Ultra」では「RX7800XT SL 16GO」でもGraphics test 2では46.54fpsに留まり、若干画質の調整が必要になるゲームもあるだろう。
なお「RX7800XT SL 16GO」と「RX7700XT SL 12GO」を比較すると「Fire Strike」では約13%で、ほぼストリームプロセッサ数に準じた結果。一方、「Fire Strike Extreme」や「Fire Strike Ultra」ではいずれも20%以上の差がついており、やはり高解像度になるにつれてメモリ帯域の差が顕著になってくる。