エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1346
2023.10.15 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストの結果を確認していこう。まずは⼈気MMO RPGの最新版「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のベンチマークからだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類を選択している。
「暁月のフィナーレ」から判定が厳しくなっている「ファイナルファンタジーXIV」だが、WQHD解像度までなら「RX7700XT SL 12GO」でも判定は最高の「非常に快適」、フレームレートも147.58fpsで、高リフレッシュレートな液晶ディスプレイでも問題ない。さらに「RX7800XT SL 16GO」であれば、4K解像度でも判定は上から2番目の「とても快適」、フレームレートも86.27fpsをマークし、ストレスなくゲームを楽しむことができるだろう。
なお「RX7800XT SL 16GO」と「RX7700XT SL 12GO」を比較すると、フルHD解像度ではその差が約11%なのに対して、WQHD解像度では約26%、4K解像度では約36%に広がり、やはり高解像度環境ではメモリ帯域の影響が大きくなることが分かる。
続いて「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークの結果を確認していこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
RPGながら重量級のゲームとして知られる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」だが、「RX7800XT SL 16GO」であればWQHD解像度までなら最高判定の“非常に快適” 、4K解像度でも“快適”を獲得し、高画質な設定でもゲームが快適に動作する。また「RX7700XT SL 12GO」でもフルHD解像度では“非常に快適”、WQHD解像度でも上から2番目の“とても快適”で、動作に問題はない。ただし、4K解像度では“やや快適”どまりで、シーンによっては画質を調整したほうがいいかもしれない。
タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマーク結果も確認しておこう。「API」はVulkan、「総合品質」は“最高”、レンダリングのスケールは“100”の最も重い設定で、超解像技術は無効。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
イマドキのグラフィックスカードには軽量なゲームということもあり、4K解像度でも「RX7700XT SL 12GO」で108fps、「RX7800XT SL 16GO」では138fpsで、超解像技術を使用する必要はないだろう。またWQHD解像度では、「RX7800XT SL 16GO」「RX7700XT SL 12GO」ともフレームレートは200fpsを超えており、「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」をWQHD解像度以下で遊ぶなら超高リフレッシュレートな液晶ディスプレイを用意したい。
同じタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Extraction」のゲーム内ベンチマーク結果も確認しておこう。「総合品質」は“最高”を選択し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」に比べると処理は重いものの、「RX7700XT SL 12GO」で76fps、「RX7800XT SL 16GO」では96fpsをマークし、4K解像度のゲームプレイでも全く問題ない。またWQHD解像度以下であれば144Hz以上の高リフレッシュレートな液晶ディスプレイとの組み合わせがオススメだ。