エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1346
2023.10.15 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
テストセッションのラストはオリジナルトリプルファンクーラーの冷却性能と静音性をチェックしていこう。ストレステストには「3DMark Speed Way Stress Test」を使用している。
いずれのグラフィックスカードでもGPU温度は最高61℃、Hot Spot温度が最高81℃で挙動に大きな違いはなかった。ファンの回転数も1,500rpm前後、回転率は最高30%前後にとどまり、冷却性能はまだかなりの余力が残されている。またノイズレベルはいずれも39dBA前半で推移していた。バラック状態でのテストのため風切り音は聞こえるものの気になるほどではなく、正直テスト中はCPUクーラーのファンの方がうるさい状態だった。
依然としてホワイトカラーのPCパーツは人気があることから、Radeon RX 7800 XT/7700 XT搭載グラフィックスカードも解禁と同時に複数のホワイトモデルが出揃った。その中でも今回の主役である「Steel Legend」シリーズは、静音・高冷却な大型トリプルファンや高品質なパーツを採用しているにも関わらず価格は控えめだ。
特に「AMD Radeon RX 7700 XT Steel Legend 16GB OC」は、Radeon RX 7700 XTグラフィックスカード全体を見渡しても最安クラスで、WQHD液晶ディスプレイを使いつつ、コストを抑えたいという要望に応えてくれる魅力的な存在だろう。
一方で、パフォーマンスを重視するなら「AMD Radeon RX 7800 XT Steel Legend 16GB OC」をオススメしたい。「AMD Radeon RX 7700 XT Steel Legend 12GB OC」との価格差は原稿執筆時点で約13,000円だが、パフォーマンスはおおむね20%、最大で50%近く差がつくシーンもあり、WQHD解像度までなら高リフレッシュレートな環境が期待できる。さらに4K解像度でも多くのゲームが60fpsを超え、60Hzのスタンダードな液晶ディスプレイとの組み合わせなら全く問題ないパフォーマンスを発揮する。
提供:ASRock Incorporation