エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1347
2023.10.17 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
Intel「Core i9-14900K」 実勢売価税込109,800円(2023年10月17日22時発売) 製品情報(Intel) Intel「Core i7-14700K」 実勢売価税込78,800円(2023年10月17日22時発売) 製品情報(Intel) Intel「Core i5-14600K」 実勢売価税込59,800円(2023年10月17日22時発売) 製品情報(Intel) |
日本時間2023年10月17日22:00、「Raptor Lake-S Refresh」こと、Intelの最新メインストリーム向けCPU「第14世代Intel Coreプロセッサ」の販売が開始された。今回リリースされたのはいずれも倍率ロックフリーの「K」シリーズに属する製品で、グラフィック機能を無効化した「KF」シリーズもラインナップする。
開発コードネームからも分かる通り、昨年10月に登場した「第13世代Intel Coreプロセッサ」のアップグレードモデルで、高性能コア(Pコア)「Raptor Cove」と高効率コア(Eコア)「Gracemont」の2種類のコアを組み合わせた「ハイブリッド・アーキテクチャ」を継承しつつ、コアクロックやEコアが拡張されている。
第14世代Intel Coreプロセッサでは、特別モデルであるCore i9-13900KSと同じ最大クロックが6GHzに達する他、Core i7ではマルチスレッド性能が最大18%向上しているという |
プラットフォームは引き続きLGA1700で、チップセットも流用されるため、従来のIntel 700/600チップセットマザーボードでもBIOSをアップデートするだけで利用可能。電力もProcessor Base Powerが最大125W、Maximum Turbo Powerが最大253Wで第13世代Intel Coreプロセッサから変更はなく、電源ユニットなども基本的にはそのまま流用することができるだろう。
LGA1700は、2021年に登場した第12世代Intel Coreプロセッサから3世代にわたり使用される息の長いプラットフォームになった |
Wi-Fi 7のほか、次世代インターフェイスであるThunderbolt 5への対応も謳われている |
またメモリはDDR5-5600/DDR4-3200をサポートし、DDR5のノンバイナリメモリを使用すれば最大192GBまで増設可能。その他、基本的な機能は変わらないが、「Intel Wi-Fi 7(5Gig)」や「Intel Bluetooth LE Audio for True Wireless Stereo」などワイヤレス機能の対応は強化されている。
「Core i9-14900K/KF」は、8コア/16スレッドのPコアと、16コアのEコアを搭載する最上位モデル。Core i9-13900K/KFとコア数は同じだが、Pコアのベースクロックは3.00GHz→3.20GHzへ、ブーストクロック(Thermal Velocityクロック)は5.8GHz→6.0GHzへ、Eコアもベースクロックが2.2GHz→2.4GHz、ブーストクロックが4.3GHz→4.4GHzへとそれぞれ引き上げられている。
「Core i7-14700K/KF」は、8コア/16スレッドのPコアと、12コアのEコアを搭載するハイエンドモデル。先代Core i7-13700K/KFと比較するとPコアのブーストクロック(Turbo Boost Max 3.0クロック)は5.4GHz→5.6GHzに向上している。さらに今回のラインナップの中では唯一Eコアが8コア→12コアに拡張されているのも特徴。特にマルチスレッド処理性能には期待がかかるが、実際のパフォーマンスについては後半のテストセッションで明らかにしていく。
「Core i5-14600K/KF」は、6コア/12スレッドのPコアと、8コアのEコアを搭載するメインストリームモデル。Core i5-13600K/KFと比較するとコア数は同じだが、Pコアのブーストクロック(Max Turboクロック)は5.1GHz→5.3GHzへ、Eコアもブーストクロックが3.9GHz→4.0GHzへと引き上げられている。