エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1347
2023.10.17 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずは短時間でテストが終了するため、最高パフォーマンスの計測に便利な「CINEBENCH R15」の結果から確認をしていこう。
まずシングルコアテストを確認すると、Core i9-14900K、Core i7-14700Kとも先代モデルから約2%スコアがアップ。Core i5-14600Kも、以前検証を行ったCore i5-13600K(285cb)との差は約2%で、いずれもほぼクロック通りの結果になった。またマルチコアテストもCore i9-14900KとCore i5-14600Kはほぼクロックに準ずる結果。ただし、Core i7-14700KはEコアが8コア→12コアに増加していることもあり、Core i7-13700Kから約17%もスコアが向上している。
続いて「CINEBENCH R20」のスコアを確認しておこう。
スコアの傾向は「CINEBENCH R15」と同じで、Core i9-14900KやCore i5-14600Kについてはシングルコア・マルチコアテストともほぼクロック分、スコアが向上している。またCore i7-14700Kについては、やはりEコアが増加した影響は大きくマルチコアテストのスコアは約17%アップしている。
続いてメニーコアCPUへの最適化が進んでいる「CINEBENCH R23」のスコアを確認しておこう。
スコアの傾向は「CINEBENCH R15」や「CINEBENCH R20」とほぼ同じ。やはりEコアが増加したCore i7-14700Kのマルチコア性能は良好で、Core i9-13700Kからは約17%向上。また上位モデルであるCore i9-13900Kとの差は約12%しかなかった。
続いて「CINEBENCH」系の最新レンダリングベンチマーク「CINEBENCH R24」のスコアも確認しておこう。
やはりCore i9-14900KとCore i9-13900Kの差は、シングルコア・マルチコアテストとも約2~3%で、CPUクロックに準じた結果。またCore i7-14700KのマルチコアテストはCore i7-13700Kより約18%向上し、Eコアが増加したメリットは大きい。Core i9-13900Kとの差も約12%にとどまることから、コストを抑えつつマルチスレッド性能にも妥協したくないなら、Core i7-14700K/KFは魅力的な製品になるだろう。