エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1347
2023.10.17 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いて「V-Ray 5」ベースのレンダリングベンチマーク「V-Ray 5.0.2 Benchmark」の結果を確認しておこう。
比較的処理時間の短いベンチマークのため、瞬間的にクロックが上がるRyzen 9 7950X3DがCore i9-14900Kを逆転している。またCore i9-14900KとCore i9-13900Kの差は1%に縮まり、実際の運用ではほとんど差を感じることはないだろう。一方、Core i7-14700Kは、Core i7-13700Kより約17%高いスコアで、Eコアが増加したメリットはやはり大きいことが分かる。
レンダリング系ベンチマークのラストは、3Dモデリングソフト「Blender」の性能を計測する「Blender Benchmark 3.6.0」の結果を確認していこう。レンダリングにはCPUを選択し、サンプルは「monster」「junkshop」「classroom」の3種類を使用した。
元々Ryzenシリーズが得意としているベンチマークということで、いずれのサンプルでもRyzen 9 7950X3Dがトップを獲得している。またCore i9-14900KとCore i9-13900K、Core i7-14700KとCore i7-13700Kの差はこれまでのテストとほぼ同じ結果になった。
続いて、Webサイトの閲覧やビデオチャット、オフィスアプリケーション、ゲームなどシングルスレッド性能が重要になる「PCMark 10 Extended」の結果を確認していこう。
Core i9-14900K、Core i7-14700Kともすべてのプリセットで先代モデルを上回り、クロックアップの影響は確実にある。またCore i5-14600KでもRyzen 9 7950X3Dより高いスコアを記録しており、シングルスレッド性能が重要なアプリケーションでは第14世代Intel Coreプロセッサは良好なパフォーマンスを発揮する。