エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1348
2023.10.20 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
拡張スロットは、グラフィックスカード向けにCPU直結のPCI Express 5.0(x16)×1を搭載する。スロットはSMTプロセスで表面実装され、メタルシールドで補強された「PCI-E Steel Armor」を備える仕様。重量級の大型グラフィックスカードを取り付けた際も、スロットが破断しないための設計だ。そのほか、チップセット接続のPCI Express 4.0(x4/x16形状)×1、PCI Express 3.0(x1)×1を備えている。
「PCI-E Steel Armor」で補強されたPCI Express 5.0(x16)スロット。信号の信頼性と安定性を高める表面実装技術を用いて実装されている |
PCI Express 4.0(x4/x16形状)とPCI Express 3.0(x1)スロットも1基ずつ搭載、合計3つの拡張スロットを備えている |
続いてゲーミングマシンとして重要な要素である、オーディオ回路をチェックしておこう。「MAG Z790 TOMAHAWK MAX WIFI」には、最大32bit/384kHzおよび7.1chサラウンドに対応するRealtek 「ALC4080」をベースとした「Audio Boost 5」が搭載されている。
日本ケミコン製の音響コンデンサを採用するなど部材からこだわりつつ、左右チャネルをPCBレイヤーで分離してクロストークを防ぐ設計を採用。リアのオーディオコネクタには、金属フレームで内部構造と分離してノイズを低減する独自の「Isolated Analogy Structure」が採用されている。
日本ケミコン製のオーディオ用コンデンサを搭載。回路は基板レベルで独立した構造になっている |
一体型I/Oパネルを採用するリアインターフェイスも見ていこう。ネットワークはIntelチップによる2.5ギガビットLANを搭載するのに加えて、Wi-Fi 7モジュール用のアンテナ端子を備えている。次世代機器において最大5.8Gbps転送(帯域幅最大320MHz)の通信が可能なほか、付属のアンテナも従来より大型のブレードタイプが付属し、安定した通信が行える。
そのほか、USBは最大20GbpsのUSB 3.2 Gen 2×2 Type-Cと10GbpsのUSB 3.2 Gen 2 Type-A/Type-Cをはじめ、合計10ポートを搭載。BIOSを初期化する「Clear CMOS Button」、CPUなしでのBIOSアップを可能にする「Flash BIOS Button」もリアパネルに備えている。
パネル紛失の心配がない、一体型のI/Oパネルを採用。高速なUSB・有線LANを搭載する不足のない構成で、内蔵グラフィックスを利用する画面出力も2系統を備えている |
CMOSクリアをリアパネル上から行えるほか、隣にはCPUレスのBIOSアップ機能「Flash BIOS」用のボタンが搭載されている | 高速なUSB 3.2 Gen 2×2 Type-Cを搭載。有線ネットワークはIntelチップによる2.5ギガビットLANを搭載している |
Wi-Fi 7に対応(国内環境ではWi-Fi 6Eまで)するモジュールを内蔵 | アンテナは従来モデルより大型化したブレードアンテナが同梱される |