エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1348
2023.10.20 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
組み込みの際に必ずチェックすることになる、各種コネクタ・ピンヘッダの配置もチェックしておこう。
ファンコネクタの配置(CPUファン:緑/ケースファン:黄緑) |
まずはファンコネクタの配置から見ていくと、CPUクーラーのために用意された「CPU_FAN1」がCPUソケット上部に搭載されている。すぐ隣にはポンプ対応の「PUMP_FAN1」が実装されており、オールインワン型水冷ユニットを組み込んだ場合は、この2つを利用することになるだろう。
そしてその近くには、フロント側のファンを接続することを想定した「SYS_FAN6」があり、リア側のファンを接続するには「SYS_FAN1」が便利な位置にある。そのほか、ボトム側やマザーボードサイド、フロント側の補完のために、最下段に「SYS_FAN2」~「SYS_FAN5」の4基が搭載されている。
ARGB LED/RGB LEDピンヘッダ配置(ARGB:青/RGB:水色) |
「MAG Z790 TOMAHAWK MAX WIFI」はLED非搭載のマザーボードだが、LEDデバイスを接続できるLEDピンヘッダを複数備えている。ピンヘッダは大きく上下に分かれて実装されており、CPUファンコネクタなどの隣にはアドレサブルRGBに対応する5V/3pinの「JARGB_V2_2」「JARGB_V2_3」が並んでいる。
また、最下段には同じくアドレサブルRGB対応の「JARGB_V2_1」に加え、12V/4pinのRGBピンヘッダ「JRGB1」を搭載。なお、アドレサブルRGBピンヘッダに接続したデバイスは、制御アプリの「Mystic Light」でイルミネーションを同期させることが可能だ。
3つのファンコネクタと2つのARGBピンヘッダが集まるマザーボード上部のエリア |
PCケースのリアファンを接続する際に使われるであろう「SYS_FAN1」 |
マザーボード最下段に並んで実装されているファンコネクタ。「SYS_FAN2」~「SYS_FAN5」の4基を備える | 最下段にあるファンコネクタの左方向には、ARGB対応の「JARGB_V2_1」と唯一のRGBピンヘッダである「JRGB1」が搭載されている |
最後は画像セッションの締めくくりとして、ここまで触れてこなかった基板上の各種コネクタやチップをまとめて見ていこう。
普段は大型の拡張ヒートシンクに隠れているチップ群。PWMコントローラやネットワークコントローラも確認できる |
メイン電源コネクタのATX 24pin。すぐ隣にはPOST処理の状況をチェックできるLEDインジケータ「EZ Debug LED」が搭載されている | Nuvoton製I/Oコントローラ「NCT6687D-M」 |
PCI Express 4.0用のスイッチングチップDiodes(Pericom Semiconductor)「PI3EQX16」。そのすぐ近くにはNuvoton製MUCの「NUC126NE4AE」が実装されている | USB 3.1ハブコントローラGENESYS LOGIC「GL3523」 |
基板裏には、不要なスタンドオフがマザーボードを傷つけないように警告する「Case standoff keep out zone」が設けられている |