エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1349
2023.10.24 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ASRock「Z790 NOVA WiFi」 市場想定売価税込64,800円前後(2023年10月17日発売) 製品情報(ASRock) |
第14世代Intel Coreプロセッサの解禁に合わせて、ASRockのゲーミングブランド「Phantom Gaming」(PG)に新シリーズ「NOVA」が追加された。「Z690 PG Velocita」以来新モデルがリリースされていなかった「Velocita」に変わるゲーミング向け最上位に位置づけられるシリーズで、名前の由来である「NOVA」(“新星”または“新星爆発”)は、フラッグシップらしい力強さや存在感を表しているという。
また「NOVA」シリーズのデビューに合わせて「Phantom Gaming」(PG)ブランドのネーミングルールも刷新。これまでは製品名に“Phantom Gaming”や“PG”というブランド名が含まれていたが、今後はチップセット+シリーズ名で統一されることになり、ゲーミングマザーボードの位置づけが簡単に区別できるようになった。
「Phantom Gaming」ブランドは、最上位の「NOVA」、ミドルレンジの「Riptide」、エントリーの「Lightning」の3シリーズ展開になる。なお以降のモデルでは“Phantom Gaming”や“PG”のブランド名は省略される |
そんな「NOVA」シリーズの第1弾として10月17日より発売が開始されたのが、今回の主役である「Z790 NOVA WiFi」だ。チップセットにIntel Z790を採用するATXフォームファクタのマザーボードで、「20Kブラックコンデンサ」と「90A SPS」による20+1+1フェーズの強力な電源回路を搭載。さらに冷却ファンを内蔵した大型のヒートシンクや、低損失なサーバーグレード8層PCBを組み合わせることで、最新CPUである第14世代Intel Coreプロセッサの性能を最大限に引き出すことができる。
またDDR5-8000の超高クロック動作に対応するDDR5メモリスロットや、次世代ワイヤレスネットワークWi-Fi 7への対応、帯域幅20GbpsのUSB 3.2 Gen 2×2、PCI Express 5.0(x4)接続の「Blazing M.2」などの高速インターフェイスを搭載。さらに「Blazing M.2」のヒートシンクには初の「クイックリリースメカニズム」を導入した「ツールレスM.2ヒートシンク」が採用されている。
COMPUTEX TAIPEI 2023で初披露された「Z790 NOVA WiFi」。展示サンプルの有線LANはRealtek製5ギガビットLANだったが、製品版ではゲーミング向けに特化したKiller E3100Gによる2.5ギガビットLANに変更されていた |
その他、マウス・キーボード向けUSBポート「Lightning Gaming Port」や、安定した電源供給を可能にするUSBポート「Ultra USB Power」、「Nahimic」に対応する7.1ch HDオーディオ、ゲーマー向けに最適化された「Killer E3100G」による2.5ギガビットLANなどのゲーミング向け機能も充実している。それでいて、価格は他社のIntel Z790マザーボードのミドルレンジクラス並みに抑えられており、コストパフォーマンスに優れているのも特徴だ。