エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1350
2023.10.27 更新
文:撮影・藤田 忠
ここからは、各種パーツを組み込んだ「DeskMini B760」の電源を投入。各種ベンチマークによる実動テストを進めていこう。第12世代Intel Coreプロセッサ以降のCoreシリーズは、UEFI(BIOS)のパワーリミット設定でパフォーマンスや発熱量が異なってくる。「DeskMini B760」の初期設定を確認すると、PL1(Processor Base Power)はIntel定格値となる65Wだったが、PL2(Maximum Turbo Power)は定格値148Wの半分となる75Wに抑えられていた。
「DeskMini B760」が対応するTDP(PBP)は65Wまでになるため、型番末尾無印のCore i5-13400を搭載した | Core i5-13400は、10コア/16スレッドで動作する |
初期設定でPL1は65W、PL2は75Wに設定されていた | 動作クロックはPコア4,489MHz/Eコア3,291MHz。75Wに制限されているなか、Pコアのマルチスレッド処理時は4.0GHzを超えていた |
グラフィックス機能は、CPU内蔵のIntel UHD Graphics 730 | マザーボードは単体では販売されていない、Mini-STXフォームファクタの「B760M-STX」を採用 |
メモリはDDR4-3200、容量は8GB×2の16GB | ストレージは「Blazing M.2」にNextorage「NE1N2TB/GHNEL」を搭載 |
「CrystalDiskMark 8.0.4」のテストではしっかりとリード7,000MB/s台、ライト6,500MB/s台の高パフォーマンスを発揮。ヒートシンクは必要だが、最速クラスのNVMe M.2 SSDも安心して搭載できる |
UEFI(BIOS)には、メモリのXMPプロファイル読み込みや、CPUファンの回転制御など、基本の設定を簡単に行える「Easy Mode」を備える |
「FAN-Tastic Tuning」からはファン動作を設定できる。「Silent」などのプリセットのほか、温度と回転率を手動で設定できる「Customize」も備わっている |
細かく設定できる「Advanced Mode」 |
CPUのパワーリミット設定は、「Advanced Mode」「OC Tweaker」「CPU Configuration」にある |
PL1(PBP)となる「Long Duration Power Limit」が「Auto」で65W。PL2(MTP)となる「Short Duration Power Limit」も「Auto」で、75Wに設定されていた |
「Advanced」「Storage Configuration」では、ストレージ関連の設定や、認識しているストレージを確認できる |
「Tool」では、SSDのセキュアイレースやUEFIのアップデートなどが行える |
2.5ギガビットLANのドライバーは、Windows 11が標準で持っているので、Windows 11のインストールに詰まることはないだろう |
Windowsインストール後の起動時に、必要なドライバーなどを、自動で導入する「Auto Driver Installer」のメッセージが表示される。「はい」を選んでドライバーを簡単に導入できる |