ベンチマークテスト:AIDA64:メモリ関連ベンチマーク
まずは「AIDA64」を使い、メモリ帯域とレイテンシをチェックしていこう。テストには「メモリリード」「メモリライト」「メモリコピー」「メモリレイテンシ」の4つのベンチマークを使用している。
まずメモリ帯域を確認すると「メモリリード」はDDR5-4800から約64%も向上し、ほぼクロック通りの結果。また「メモリライト」や「メモリコピー」ではやや差は縮まっているものの、それでも前者が約45%、後者が約52%と大きくスコアを伸ばしている。
また「メモリレイテンシ」も約7割強に短縮され、高クロックメモリは帯域だけでなく、レイテンシを削減する効果もある。
ベンチマークテスト:Sandra 20/21:メモリ関連テスト
続いて、総合ベンチマークテスト「Sandra 20/21」でもメモリ帯域とレイテンシをチェックしておこう。なおテストには「メモリーの帯域」と「メモリーのレイテンシ」の2種類のベンチマークを使用している。
まず「メモリーの帯域」の結果から確認すると、すべてのベンチマークで55%以上スコアが向上している。さらにレイテンシも約75%まで削減されており、メモリ関連のベンチマークについては、メモリクロックの影響が非常に大きいことが分かる。
ベンチマークテスト:CINEBENCH
CPU性能を計測するCINEBENCH系のベンチマークでも効果を確認していこう。なお今回はCINEBENCH R15/R20/R23/2024の4種類のベンチマークで計測を実施した。
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CINEBENCH系のベンチマークテストは、CPUの影響が非常に大きいこともあり、これまで何度かチェックしてきた6,000MHzクラスのオーバークロックメモリのレビューでは有意な差が出なかった。今回も処理時間が非常に短い「CINEBENCH R15」ではDDR5-4800とDDR5-8000で結果に変化はないが、それ以外のテストでは動作クロックが1.6倍以上引き上げられていることもあり、いずれもシングルコアテストで約3%、マルチコアテストでは約4%スコアが向上している。