エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1360
2023.11.18 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
まずはCPUの純粋なパフォーマンスを確かめるため、「CINEBENCH」系のレンダリングベンチマークを動かしてみよう。テストラインナップは「CINEBENCH R20」と「CINEBENCH R23」に加えて、最新の「Cinebench 2024」も計測を行っている。
360mmラジエーターのオールインワン型水冷ユニットを使用した無制限設定のCPU詳細レビュー時と比べても、マルチコアテストのスコアは6~7%落ち。「Cinebench 2024」でも15%落ち程度であり、ほぼ推奨値ママのパワーリミット設定ながらかなり健闘している。
そしてシングルコアテストの方では、勝るとも劣らずと言った高スコアをマーク。特にシングルスレッド性能が物を言うゲームプレイ時などは、現行トップクラスのパフォーマンスが期待できそうだ。
続いてグラフィックス関連の検証を進めていくにあたり、まずは3Dベンチマークテストの大定番である「3DMark」を実行する。トップバッターは、レイトレーシングや可変レートシェーディング、メッシュシェーダーといった最新機能を盛り込んだ、DirectX 12 Ultimate対応テストの「Speed Way」だ。
レンダリング解像度はWQHDながらトップクラスの負荷がかかるテストとあって、スコアは約4,300でフレームレートは約43fpsほど。ただし超重量級の負荷ながら、シングルプレイにおける快適さの基準とされる30fpsはクリアしており、だいぶ健闘している。
もとよりGeForce RTX 4070はWQHD解像度がターゲットのGPUだけあって、ある程度なら重いゲームのプレイも問題なくこなしてくれそうだ。
次は同じく「3DMark」より、DirectX 12対応テストの「Time Spy」を実行する。テストプリセットはWQHD解像度の「Time Spy」に加え、4K解像度でレンダリングする「Time Spy Extreme」も合わせて選択している。
WQHD解像度の無印テストでは、総合スコアが18,000に迫る良好な結果で、フレームレートも120fps近くまで上昇していた。DirectX 12対応のゲームタイトルにおいて、ほとんどの場合でGPUが想定するWQHDの快適プレイが可能だろう。
さらに4Kテストの「Time Spy Extreme」でもフレームレートは50fps以上をマークしており、タイトル次第では4Kの高解像度プレイも試す価値がありそうだ。