エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1370
2023.12.17 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずは「AIDA64」を使い、メモリ帯域とレイテンシをチェックしていく。なおテストには「メモリリード」「メモリライト」「メモリコピー」「メモリレイテンシ」の4つのベンチマークを使用している。
「メモリリード」「メモリコピー」はDDR5-4800に比べてDDR5-7200で約40%、DDR5-7400では約45%と大きな差がついた。また「メモリライト」でもそれぞれ約33%と約37%スコアが上昇しており、メモリ帯域についてはメモリスピードの影響が非常に大きいことがわかる。
続いてメモリレイテンシを確認すると、DDR5-7400ではメモリタイミングが若干緩めのためDDR5-7200と大きな差は出なかった。一方、DDR5-4800との比較ではいずれも20%以上レイテンシが短縮され、高クロックメモリを使うことで遅延を抑える効果も期待できる。
総合ベンチマークテスト「Sandra 20/21」でもメモリ帯域とレイテンシを確認しておこう。ちなみに計測には「メモリーの帯域」と「メモリーのレイテンシ」の2種類のベンチマークを使用している。
「メモリーの帯域」は、「AIDA64」より差が広がり、DDR5-7200で約47%、DDR5-7400では約56%もスコアがアップしている。また「メモリのレイテンシ」を確認すると、こちらもDDR5-7200とDDR5-7400ではスコア差はほとんどなく誤差の範囲。またDDR5-4800からは20%以上も短縮されている。
続いて、メモリスピードの影響が比較的大きいことで知られている圧縮・解凍ソフト「7-Zip」の内蔵ベンチマークの結果を確認しておこう。
「7-Zip」ベンチマークテストでは、圧縮と展開の2種類の処理でスピードを計測しているが、展開時はメモリのアクセス頻度が高くないためDDR5-4800とDDR5-7200/DDR5-7400の差は約3%にとどまる。しかし、メモリのアクセスが集中する圧縮処理では約25%も処理速度が上昇しており、大容量のデータを頻繁に圧縮する場合にはできる限り高速なメモリを用意したい。