エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1371
2023.12.20 更新
文:撮影・藤田 忠
ASRock超小型ベアボーンキット11機種の概要が分かったあとは、今回のメインディッシュとなる「NUCS BOX-1360P/D4」に触れていこう。
「NUCS BOX-1360P/D4」は、CPUにモバイル向けとなる第13世代Intel Coreプロセッサで、高性能ながら、薄型/軽量設計のノートパソコンをターゲットにしたPBP(Processor Base Power)28Wの「P」シリーズのCore i7-1360Pを搭載している。コアの構成は、Pコア 4コア/8スレッド、Eコア 8コア/8スレッドの16スレッドで、Pコアの動作クロックは最高5.0GHz動作に対応している。
消費電力を抑えながら、16スレッドで動作するモバイル向けCore i7のCore i7-1360Pを搭載する |
ストレージはPCI-Express 4.0×4に対応するNVMe M.2スロットを1基備え、メモリはDDR4 SODIMMの3,200MHz駆動に対応し、32GB×2枚の64GBまでサポートしている。ベアボーンキットのため、自身でM.2 SSDと、2枚のDDR4 SODIMMを用意し、Windowsをインストールすることで使用可能になる。OSサポートはWindows 10/11のみで、Linuxはサポート外となっている。
青色をベースに三角形の幾何学模様がデザインされた製品パッケージ |
「NUCS BOX-1360P/D4」のスペックをおさらいした後は、本体の外観を眺めていこう。約110mm角の筐体はプラスチックボディで、重量も約1kgと片手で持てる重さ。天板部に電源スイッチを備え、前面には計4つのUSBポートとマイク入力/ヘッドホン出力共用端子を装備。背面には2つのUSBポートと、2基のHDMI出力端子、2.5ギガビットLAN対応のRJ45端子が搭載されている。また、筐体左右は通気口となるメッシュパネルで、背面インターフェイスの上部にはCPUクーラーの排気口が確認できる。
前面には豊富なUSBポートを装備することで、いかにも使い勝手は良さそうだ |
Type-Cポートは正面左側がUSB 4.0/Thunderbolt 4対応、右側がUSB 3.2 Gen2対応。いずれもType-C-DisplayPortケーブルを使うことで、4,096×2,160@60Hz出力が可能 |
背面。AC端子や、セキュリティロック機構も装備 |
2基のHDMI 2.0b×端子も備え、フロントType-Cポートと合わせれば4画面出力が可能 | CPUクーラーの排気口からは銅製フィンが確認できる |
メッシュ仕様の左右側面 |
天板にはフロント寄りに電源スイッチを装備。通電時はスイッチ外周が青く発光する |
裏面の四隅にはゴム製のスタンドを備え、中心部のネジで裏面カバーの着脱が可能。M.2スロットとメモリスロットにアクセスできる |
評価サンプル機には120WのACアダプターが付属していた | 標準装備品のVESAマウント用パネル |
パネル固定用ネジ(4本)とパネルと本体を固定するネジ(2本) | VESAマウント用パネルを液晶ディスプレイに固定 |
本体裏面に2本のネジを取り付ける。このネジをVESAマウント用パネルに差し込んで固定する | 本体に取り付けたネジをパネルに差し込むことで固定は完了 |