エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1375
2023.12.28 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
マザーボードへの取り付け手順を確認したところで、ここからは「MASTERAIR MA824 Stealth」の冷却性能をチェックしていこう。テスト用CPUは第14世代Intel CoreプロセッサのCore i7-14700KとCore i9-14900K、マザーボードにはIntel Z790チップセットを採用するASRock「Z790 NOVA WiFi」を用意した。
ストレステストは「OCCT 12.1.11:CPU:データセット大」と「CINEBENCH 2024:30 minutes(Test Stability)」を使用し、冷却ファンのコネクタは付属の「冷却ファン用二股電源ケーブル」ではなく、今回は敢えてそれぞれをマザーボードの4pin PWMファンコネクタに接続している。なおCPU温度はCPU Packageの数値を、騒音値はデータログ機能を備えた騒音計アズワン「TM-103」をCPUクーラーから30cmの距離に設置して計測を行った。
テスト用のCPUにはCore i7-14700K(左)とCore i9-14900K(右)を使用。いずれもProcessor Base Powerは125W、Maximum Turbo Powerは253Wに設定されている |
Long Duration Power Limit(PL1)とShort Duration Power Limit(PL2)はいずれもUEFIから手動で設定を行った |
まずはCore i7-14700KのPL1/PL2をいずれもProcessor Base Powerの125Wに設定した場合の結果から確認をしていこう。
「OCCT 12.1.11」「CINEBENCH 2024」ともPackage Powerは125Wでほぼフラットなグラフ。動作クロックはPコアが4.6~4.7GHz、Eコアが3.7~3.9GHz、CPU温度は60℃前後で推移する。最高温度も71℃までしか上がらず、PL1/PL2=125Wの設定では冷却性能にはまだ十分に余力が残されている。