エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1378
2024.01.06 更新
文:撮影・藤田 忠
ここからは定番ストレージベンチマークにより、容量8TBモデル「TM8FPW008T0C101」の実力を確認していこう。検証にはCPUにCore i9-13900K、マザーボードにMSI「MAG Z790 TOMAHAWK WIFI」で構成したPCを用意。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」と「CrystalDiskMark 8.0.4」を使用した。なおシステム用のSSDは別途用意し、「TM8FPW008T0C101」はCPU直結のM.2ソケットに装着してテストを行っている。
CrystalDiskInfo 9.2.1の結果。NVM Express 1.4規格に対応している | Team Groupのサイトからは、SSD S.M.A.R.T. TOOLをダウンロードできる |
SSD S.M.A.R.T. TOOLでは、CrystalDiskInfoと同じく、S.M.A.R.T情報が表示可能 |
System Infoでは、システム情報を確認できる |
ベンチマークの機能も用意されていた |
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」を実行。総合ベンチマークの結果を確認すると、総合スコアは9,400ポイントと、PCI Express 4.0(x4) NVMe M.2 SSDとしては十分なパフォーマンスだろう。AS SSD Benchmarkは公称値に比べ、転送速度が低めに出るベンチマークなのもあり、シーケンシャルアクセスは読込5,800MB/s、書込4700MB/sとなっていた。
AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247の結果 |
次は「CrystalDiskMark 8.0.4」によるパフォーマンスをチェックしていこう。データサイズは基本の1GiBと、最大サイズの64GiB。計測の設定は「デフォルト」と、最高パフォーマンスを測る「NVMe SSD」で実行している。
デフォルト、1GiBの結果 | デフォルト、64GiBの結果 |
NVMe SSD、1GiBの結果 | NVMe SSD、64GiBの結果 |
シーケンシャルアクセスの読込、書込とも公称値にはわずかに届かなかったが、デフォルト、NVMe SSDモードともに、読込7,000MB/s、書込5,800MB/sという高速なアクセス速度を発揮している。PCI Express 4.0(x4) NVMe M.2 SSDの最速クラスには及ばないが、データ用としては不足のないパフォーマンスだ。
さらにPCでのパフォーマンスチェックの締めに、負荷時の温度も確認しておこう。ストレステストには「CrystalDiskMark 8.0.4」を使用し、データサイズ64GiB、テスト回数9回で実行してみた。結果は最高77℃と、不安のない温度で、多くのマザーボードに標準装備されている板状ヒートシンクで十分に冷却できている。ベンチマークの結果にも、速度の低下はみられなかった。
温度テストの結果。テスト中の温度は「HWiNFO64 Pro」でモニタリングした |