エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1380
2024.01.09 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
3Dモデリングソフト「Blender」の処理性能を計測する「Blender Benchmark 4.0.0」の結果も確認しておこう。レンダリングにはCPUを選択し、サンプルは「monster」「junkshop」「classroom」の3種類を使用した。
Core i5-14400とCore i5-13400では、いずれもその差は約2%でほぼクロック通り。一方で、Core i7-14700とCore i7-13700では「monster」で約16%、それ以外では約18%の差がついた。ここまでの結果を見る限り、すでに発売中のKモデル同様、マルチスレッド性能を重視するのであれば第14世代Intel CoreプロセッサのCore i7シリーズはとても魅力的な製品になるだろう。
続いて、Webサイトの閲覧やビデオチャット、オフィスアプリケーション、ゲームなどシングルスレッド性能が重要になる「PCMark 10 Extended」の結果を確認していこう。
ここまでのテストでは、先代モデルに比べて明確な性能アップが見られたCore i7-14700だが、「PCMark 10」ではその差は1%未満に留まる。Core i5-14400についてもCore i5-13400とスコアは変わらず、オフィスアプリや動画の視聴、軽いエンコードといった普段使いであれば、第13世代Intel Coreプロセッサからアップグレードするメリットはないだろう。
続いて、定番3Dベンチマーク「3DMark」の結果を確認していこう。まずはレイトレーシングの他、メッシュシェーダーや可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなど最新機能に対応するDirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」の結果を確認していこう。
テスト項目がGPUの影響が大きい「Graphics test 1」のみということもあり、「Speed Way」のスコアはいずれのCPUでもほぼ横並び。CPUの影響はほとんどないようだ。
現行のゲームで最も一般的なDirectX 12を使用するラスタライズテスト「Time Spy」のスコアを確認しておこう。なおプリセットには「Time Spy」と「Time Spy Extreme」を使用している。
Core i5-14400とCore i5-13400はいずれのプリセットでもその差は誤差の範囲。Core i7-14700とCore i7-13700でも「Time Spy」ではその差は1%未満にとどまるが、「Time Spy Extreme」ではその差が約3%に広がり、コア数やクロックが上がった効果が出ている。またCore i7とCore i5を比較すると「Time Spy」でも約13%、「Time Spy Extreme」では約20%もの差が付き、上位モデルを選択するメリットは確実にある。
続いて、古めのゲームを中心に未だに需要があるDirect X11を使用する「Fire Strike」のスコアもチェックしていこう。こちらも「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類のプリセットを選択した。
こちらもCore i5-14400とCore i5-13400ではいずれのプリセットでも大きな違いは出ていない。一方、Core i7-14700とCore i7-13700を比較すると、「Fire Strike Extreme」や「Fire Strike Ultra」では約2%、「Fire Strike」では約4%上回るスコアを記録しており、若干だがアップグレードによる効果が見られた。