エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1382
2024.01.16 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「3DMark」のテストが一段落したところで、ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを実行していこう。まずは⼈気MMO RPGの最新ベンチマークソフト「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、フルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類の解像度で計測を⾏っている。
GeForce RTX 4070 SUPERがメインターゲットに据えているWQHD解像度やフルHD解像度では、最高判定となる“非常に快適”を獲得。4K解像度でも上から2番目の“とても快適”で、このクラスのゲームであれば4K解像度でも最高画質でゲームを楽しめる。 またGeForce RTX 4070との比較では、フルHD解像度では約5%、WQHD解像度でも約6%と微増に留まる一方で、4K解像度では約13%の差が付き、高負荷な環境でより効果が高くなるようだ。
続いてより重量級のRPGゲーム「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークの結果を確認していこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」と同じく、WQHD解像度までは最高判定の“非常に快適”、4K解像度でも“快適”の判定で、“最高画質”の美しい映像でゲームを楽しむことができる。またGeForce RTX 4070との比較ではフルHD解像度では約9%、WQHD解像度では約11%、4K解像度では約13%上回るスコアで、やはり負荷が高いほうがGPUの影響が大きくなっている。
比較的負荷が軽く、高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマークの結果を確認しておこう。「API」はVulkan、「総合品質」は“最高”、レンダリングのスケールを標準の50から100に変更し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
4K解像度でもフレームレートは155fpsで、4K/144Hzクラスのゲーミングディスプレイでもその性能を十分に引き出すことができる。またWQHD解像度で306fps、フルHD解像度では445fpsまでフレームレートが伸びており、GeForce RTX 4070 SUPERで「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」をプレイする場合には200Hzを超える超高リフレッシュレートなゲーミングディスプレイを用意したい。またGeForce RTX 4070との比較では、14~17%スコアがアップしており、APIにVulkanを使用するゲームでもCUDAコア数が増加しているメリットはしっかりと表れている。
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。「Apex Legends」にはプリセットが用意されていないため、「スポットシャドウディテール」のみ“最高”、それ以外はいずれも最高設定にして、144Hzのフレームレート制限は解除している。また解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用している。
フルHD解像度では、300fpsのフレームレート制限に引っかかるためGeForce RTX 4070との差は約3%に留まるが、WQHD解像度では約10%、4K解像度では約14%に広がり、高解像度になるにつれてGeForce RTX 4070 SUPERの優秀さが光る結果になった。またフレームレートを確認すると4K解像度でも170.5fpsで、やはり4K/144Hzの液晶ディスプレイでもその性能を十分に引き出すことができる。