エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1383
2024.01.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
画像によるチェックが一段落したところで、ここからは早速「GeForce RTX 4070 Ti SUPER JetStream OC」(以降GeForce RTX 4070 Ti SUPER)をPCに組み込み、各種ベンチマークによる検証を進めていこう。なおテストPCのCPUには、第14世代Intel Coreプロセッサの最上位モデルCore i9-14900Kを使用し、比較対象としてGeForce RTX 4070 Tiを搭載する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti 12GB AMP Extreme AIRO」(以降:GeForce RTX 4070 Ti)でもテストを行っている。
ブーストクロックは2,640MHzで定格からわずかにオーバークロック済み。なおベンチマークテスト時のクロックは最高2,775MHzだった |
Power LimitはTGP通りの285.0Wで、ブースト時でも発熱が極端に大きくなることはないだろう |
比較対象として使用した「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti 12GB AMP Extreme AIRO」。ブーストクロック2,700MHz、Power Limit 366Wに設定された高クロックモデルで、テスト時は最高2,955MHzまでクロックが上昇しているため、定格モデルに比べるとスコアは高めになるはずだ |
まずは3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」から、レイトレーシングの性能をチェックする「Port Royal」の結果を確認していこう。
元々GeForce RTX 4070 Ti SUPERがメインターゲットにしているWQHD解像度でのテストということもあり、スコアは15,378、フレームレートも71.20fpsで動作には全く問題なし。またGeForce RTX 4070 Tiとの比較では約6%スコアがアップしている。ちなみに先日詳細検証を行ったGeForce RTX 4070 Ti(13,012)とは約18%、GeForce RTX 4070(11,169)とは約38%もの差がついており、同じGeForce RTX 4070シリーズながら大きくパフォーマンスが向上している。
続いてシーン全体をレイトレーシングで描画する、レイトレーシングテスト「3DMark DirectX Raytracing feature test」の結果も確認しておこう。
こちらもWQHD解像度でのテストということもあり、フレームレートは72.19fpsでテスト中の動画もコマ落ちなど一切なく滑らかに再生することができる。またGeForce RTX 4070 Tiとの比較ではその差は約6%で、「Port Royal」と全く同じだった。
NVIDIAの超解像技術であるDLSSのパフォーマンスを計測する「NVIDIA DLSS feature test」のスコアも確認しておこう。ちなみに解像度は“4K”、「DLSS version」は“DLSS 3”に設定している。
4K解像度のテストということもあり、“DLSS off”の設定ではシングルプレイぎりぎりの33.07fpsなのに対して、“DLSS on”にすると約3.45倍の114.34fpsまでフレームレートが向上している。またGeForce RTX 4070 Tiとの差はこれまでのテストと同じ約6%だった。