エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1383
2024.01.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
GeForce RTX 4070 Ti SUPERでは、ビデオメモリが16GBに拡張されたこともあり、ゲーム用途だけでなくクリエイティブな作業での利用も考えているという人もいることだろう。そこでまずはレンダリングベンチマーク「V-Ray 5.02 Benchmark」のスコアを確認していこう。なおプリセットには「GPU CUDA」と「GPU RTX」を選択している。
ここまで検証してきたゲームに比べてGPUやメモリ帯域の性能がよりリニアにスコアに反映されるようで、GeForce RTX 4070 Tiに比べると「GPU CUDA」で約12%、「GPU RTX」では約16%も高いスコアをマークしている。
続いて「Blender 4.0.0」の結果も確認していこう。レンダリングにはGPUを選択し、レンダリングサンプルは「monster」「junkshop」「classroom」の3種類を選択している。
GeForce RTX 4070 Tiに比べるとmonsterで約8%、junkshopで約15%、classroomで約10%高速化されている。「V-Ray 5.02 Benchmark」に比べると差は縮まっているが、大規模データのレンダリング処理を行う場合には無視できない違いになるだろう。
昨年から急速に普及している画像生成AI「Stable Diffusion」のパフォーマンスも確認していこう。レンダリングエンジンにはTensorRTを使用し、生成する画像サイズは1024×1024と512×512。なお“–lowvram”のオプションは使用せずに計測を行っている。
GeForce RTX 4070 Ti SUPERでは、メモリバス幅が拡張されている他、メモリ容量も16GBに増加しているため、1024×1024で約34%、512×512では約50%もパフォーマンスが向上している。ビデオメモリを大量に消費する画像生成AIをGeForce RTX 4070 Ti以下のグラフィックスカードで行っているなら、GeForce RTX 4070 Ti SUPERへのアップグレードを強くオススメする。